いつの時代も、『癒し系女子』というのは、モテの代名詞の1つとして語られてきました。芸能界にも常に癒し系タレントというのは存在し、古くは細川ふみえさん、安めぐみさんを始め、最近でも綾瀬はるかさんや石田ゆり子さんなんかも、癒し系芸能人として高い人気を集めています。
作られてない感じと、たおやかな雰囲気が男女どちらからも人気の彼女たち。でも癒し系って、改めて目指そうと思っても、漠然としたイメージしかないんじゃないでしょうか。
癒し系のモテ子って、一体何をすればなれるのか? そもそもなろうと思ってなれるものなのでしょうか。
癒し系女子ってなんでモテるの?
癒し系女子って、なぜ男女どちらからもモテるのか。
その理由の1つは、“攻撃力の最小化”にあると思います。
たとえばあなたが思う癒し系の子をイメージしてみてください。彼女たちは他人を否定するような強い意見や悪口、喧嘩などをするイメージってあまりないと思います。
癒し系キャラといえど、個々人ごとに細かい性格は異なります。でも彼女たちには“毒のなさ”が共通しているのです。
癒やすという行為は、相手を受け入れ、そして認めること。それが言葉や態度、行動でできるのが癒し系なのです。
そのスタート地点のスキルとして、他人に対する攻撃力の最小化は、とてもとても重要。よく癒し系といえば、おっとりしてて巨乳で色白で……と表面的な部分を想像しますが、本当は相手に対する自己主張を弱め、誰の言葉もそのまま受け取れる器の広さがあってこそ、癒し系キャラは成立するのです。
癒し系を目指すと、もれなく奉仕系女子に
癒し系キャラになるには、相手のことを受け入れ、攻撃的なことを一切止める。
と、小手先のテクニックはお伝えすることができるのですが、実はこの無理矢理のキャラ変というのは、当然危険もはらんでいます。
筆者がよく警笛を鳴らすのが、癒し系=相手に尽くす系女子だと、無意識に勘違いすることです。
そもそも先程ご紹介したように、自分の主張を抑え、相手を受け入れ、認め、癒やすようなことが自然にできるというのは、1つの才能です。
そこにゆったりとした話し方や、おっとりした空気感が加わり、癒し系キャラというのは完成します。
しかしこの仕組みをわからず相手を癒そうと思うと、多くの人は相手のために何かをすることを、癒やす行為だと勘違いします。
たとえば好きな人を癒やしてあげたいと思い、美味しい手料理を作って待つとか。疲れた彼にマッサージしてあげるとか。やったことはないですか?
もちろん手料理やマッサージが悪いことだという訳じゃありません。ただ大前提として、好きな人の精神的な疲れ、エネルギー的な疲れを消化させてあげてもただの感謝で終わるかもしれないのです。
癒やし要素を高める2つの取組み
奥が深いぞ癒し系キャラ!
さすがに今から綾瀬はるかや、安めぐみクラスにはなれないとしても、「この子といると癒やされるな……」と少しでも思ってもらうことはできないものでしょうか。
実は、できます!
相手の疲れを癒やしたいと思ったら、これからご紹介する2つのことは、絶対に取り入れてみて欲しいのです。
・相手を否定しない、話をさえぎらない!
すでにご紹介しましたが、癒やし系キャラの大前提には、受け取り力の高さと、自己主張の少なさがバランスよく含まれています。
つまりあなたが癒し系になって彼の中でのポイントアップに務めたいと思ったら、まず相手の話しに割って入らないこと、そして相手の話しを否定しないことです。
基本的に女性の方が男性よりもおしゃべりだし、口が達者な傾向があります。だからこそ、「彼の話を否定なんてしてないよ」と豪語する女性も多いのですが、意外と「それってさー」とか「でも」とかって言葉を使い、話題を替えしていたりします。
また「彼が全然話してくれなくて……」と言う女性もいますが、それもただ相手はあなたに話すと切り替えされるから……と思っているから話さないだけかもしれません。
相手を否定せず、話をさえぎらない。
慣れないと難しいかもしれませんが、一度チャンレンジしてみましょう。
・いつもニコニコ笑顔満点で!
笑顔には相手を幸せにしたり元気にさせたりするパワーがあります。
だからこそ、癒やしたいと思うなら、見た目や雰囲気をどうこうする前に、まず笑顔! いつもどんな時もニコニコした顔で、接することです。
日本人の表情というのは、諸外国の人から見ると、無表情(表情の変化がとぼしい)ように見えるといわれるくらい変化がないもの。もちろんオーバーリアクションせよという訳じゃありません。でも笑顔にも「爆笑」「笑顔」「微笑み」と、いくつか段階があります。いつもニコニコを心がけるなら、自分の中での笑顔のレベルを持てると良いかもしれませんね。
癒し系になるために、色白でおっとりした女子に憧れる子はいると思います。しかしその見た目だけで癒やしになれると思って個性や主張を削っても、素朴で面白くない女性になるだけかもしれません。
大事なのはそこじゃないんです。だから小手先のテクニックとかに走ると危険だし、良い結果にはならないのです。
そもそも相手を癒そうと思う前に、あなたは自分のことを癒やしていますか?
つまり、自分のことを受け入れ、いたわり、大事にしていますか?
自分を満たせていない人に、他人は満たすことはできません。
男子に癒し系だと思われてモテたい…。彼氏を癒やして大事にされたい。そんな風に思うなら、まずは「モテたい」「大事にされたい」という目的よりもまず、自分で癒やす必要があるかもしれません。
Text/おおしまりえ
初出:2019.01.09