あなたは過去に彼に蔑ろにされていたのか?
彼が3年間付き合っていた彼女(あなた)と別れて、半年後に別の女性と結婚したことに関して、あなたは「別におかしいことではない」と本心ではわかっているはずです。
そして、「もしかして自分と付き合っていたときから今の奥さんと関係があったんじゃないか…?」という疑う気持ちだって、きっとないですよね。
3年間も付き合った自分は結婚に至らなかった。でも奥さんとは付き合って半年で結婚した。…ということは、自分は結婚したいと思われない存在だったのか?なにか決定的な欠点があったから結婚に至らなかったのか?と、過去の自分が否定されたような気がして、もしかしたら極端な思考に走ってしまうこともあるかもしれません。
さらに、彼が写真をSNSに載せたり、自分の友達に紹介したり、というのも、「自分は人に見せたくない、会わせたくない存在だったのか?」と、だんだん自分に自信がなくなってしまうかもしれません。
きっと本当はそんなことはないはずなのに、現状で知り得る情報や、あなたと別れてからの彼の経歴の上澄みだけをさらっていることで、つい悪い方向に考え過ぎてしまい、過去の自分が蔑ろにされたような気持ちになったり、過去の自分を想って感情移入してしまったりするのも、無理はありません。
でも、これだけは断言します。
過去のあなたは、決して蔑ろにされていたわけではないんですよ。
あなたが彼とどんなお付き合いをされていたかはわかりませんが、3年間お付き合いをして、価値観が合わないと判断をして、結果別れを選び、それでも後悔はしていないと断言していることから、あなたは彼ときちんと向き合っていたのだと思います。
その向き合っていた期間は、いい部分も悪い部分も含め、お互いに影響を及ぼし合っていたはずです。
人間、恋人に限らず近しい人の影響を受けないわけがないのです。
その時間はきちんと彼の経験として刻まれ、あなたにも経験として刻まれています。
あなたと別れてから、彼もあなた以外のいろんな人と出会っています。
奥さんと知り合い、距離が近くなるにつれて、様々な影響を受けた結果、考え方に変化があり、あなたと付き合っていた頃の彼とは少し違った人間になっていることでしょう。
ただ、ここまで読んで悲観的にならないでほしいのです。あなたは彼を変えられなかったけれど、奥さんは彼を変えることができた、という意味ではないからです。
あなたも彼に変化を及ぼしたし、奥さんも彼に変化を及ぼした、でもあなたは自分が関わっていない部分、要するに奥さんが彼に影響を与えた部分につい注目しちゃっているだけ、ということ。
だから、あなたは過去の自分をかわいそうに思う必要は全くないのです。