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  • 2017.01.03

ご用心!モラハラ男は結婚には好条件!?モラ夫と結婚しないために知っておきたいこと

夫のモラハラのせいでスピード離婚した女性3名を集めてAMが行った座談会記事には同意の声が多く寄せられました。今回、座談会で見出したモラハラ夫の特徴をもとに『「モラルハラスメント」のすべて』の著者、臨床心理士の本田りえ先生にお話をうかがいました。本田先生のお話から浮かび上がったモラハラ夫の正体とは?

モラ夫の予備軍の特徴って?

 結婚した途端、夫がモラハラ男(以下:モラ夫)に変身してスピード離婚した女性3名を集めて行った座談会。交際時にはまさに「素敵な男性」だったモラ夫たち。彼らのような男性と結婚しないために、交際時の様子から、以下のような特徴をあぶりだしました。

□交際は彼からの猛アプローチ
□甘い言葉をすらすら言う
□サプライズ大好き
□「俺はモテる」アピールをする
□自分の女友達からの評価は最悪
□母親に対してあたりがきつい
□他人を無能呼ばわりする
□見かけにお金をかける

本田りえ 『「モラル・ハラスメント」のすべて』 モラハラ男
『「モラル・ハラスメント」のすべて
夫の支配から逃れるための実践ガイド』

 あぶりだしたモラ夫たちの兆候が当たっていたのか、それ以外の兆候はあるのか、そしてモラ夫とは何者なのかを、『「モラルハラスメント」のすべて』の著者であり臨床心理士の本田りえ先生にお話しをうかがいました。

 モラ夫と結婚しないために、そして現在モラハラの被害を受けている女性のお役に立てたら幸いです。

モラ夫の予備軍の特徴って?

本田りえ 『「モラル・ハラスメント」のすべて』 モラハラ男
臨床心理士の本田りえ先生

本田先生(以下H):座談会の記事、興味深く読ませていただきました。みなさん、ああいう場でお話しできるまで回復されていて、素晴らしいなと思いました。私が相談を受ける方々の中には、経済的な理由やお子さんの問題などで、モラ夫と別れたくても別れられない女性も多いので。

――今回は、そんな彼女たちの証言であぶりだした「モラハラ夫になる男の兆候」が当たっているのか教えていただけたらと思っています。

□交際は彼からの猛アプローチ

H:まさに「あるある」ですね。モラ夫はターゲットを決めると自分から猛アプローチしてくることが多いです。

□甘い言葉をすらすら言う
□サプライズ大好き

H:この二つもよく聞きます。お誕生日にバラの花束を抱えきれないほどプレゼントしてくれたとか、ゴージャスなレストランに連れてってくれたとか、車のドアを開けてくれたとか。女性がしてもらえたら「うれしい!」と思うことをして惹きつけます。
「私のお姫様願望を満たしてくれる人がやっと現れた!」と思ったという人もいました。

□「俺はモテる」アピールをする

H:この「俺はモテるアピール」はどうなんでしょう。

――全員、「おまえの代わりはいる」という意味でモテるアピールをされたと言っていました。

H:ああ、それならあるかもしれないですね。でも「モテるアピール」とは限らないかな。

□自分の女友達からの評価は最悪

H:こちらも、見抜ける人と見抜けない人がいるので、一概には言えません。それに、モラ夫は良い人を演じるのがうまいので、ちょっと会ったくらいではわからない。「素敵な彼ね」なんて友達もだまされちゃうこともあります。

□母親に対してあたりがきつい

H:そうですね。息子の言いなりになる母親もいます。逆に「母親の言うことは絶対」と思っているモラ夫もいます。モラ夫はナルシストなので「俺を生んでくれた人だから」と、母親を理想化して「見習え」と要求するパターンもあります。もう一つ、母親がモラ母でモラ夫を支配している場合も。いずれにしても自然じゃない、極端で違和感を感じると思います。

□他人を無能呼ばわりする

H:モラ夫は、他人を「使えるか、使えないか」で見ています。自分の役に立たない人、自分を評価してくれない人は容赦なく「無能」「クズ」呼ばわりしますね。

□見かけにお金をかける

H:モラ夫は、抽象的な概念とか情緒面の理解は不得意ですが、逆に値段やランクなど数値化できる価値は理解できます。だから高価なものを身につけたり、身の回りに置くことで自己愛が満たされ安心するのかもしれません。
座談会であげてくださった兆候の共通点は、すべて「モラ夫あるある」ですが、他にもあるんですよ。

――ぜひ知りたいです!

H:DVをおこなう男性は、学歴や収入、職業などタイプは様々なのですが、モラハラ加害者には共通点がすごく多いんです。

 たとえば、モラ夫には、高学歴で社会的地位が高い人が珍しくないんです。もしくは、芸術的な才能があるとか、資産家とか。結婚相手として見たときに、一見好条件な男性が多い。

――いわゆるハイスペックですね。では、行動面ではどうでしょう。

H:先ほど出たお金のことでいうと、趣味も含めて自分のためには惜しみませんが、妻には極端な節約を強いたり、出費を細かくチェックしたりとケチなのも特徴的です。

みなさん「いま思えば…」とおっしゃっているのが、デートの時の店員さんへの態度。モラ夫は、レストランの店員やホテルの従業員など接客してくれる方に、横柄な態度になることがあります。

――店員さんに対して威圧的な男性、たまにいますよね。

H:ミスでもしようものならお店でクレーマーに変身します。一緒にいていたたまれない。
お出かけや旅行が好きなモラ夫は多いようで、最初のうちは自分で計画してくれるんですが、親しくなってくると
計画を丸投げするようになります。「予約しておいて」「いい店/ホテル見つけといて」と、当然妻の仕事のように言ってきます。そうして実際に行けば行ったで途中の交通渋滞や天気が悪くなったなど、どうしようもないことでも不機嫌になって計画した妻が悪いと言い出す。悪いことは妻のせい、責任転嫁は得意です。

――なるほど。言動はどうですか?

H:洋服のセンスがないとか、常識がないとか言いがかりをつけて、自分の好みや価値観を押し付けてくる傾向があります。ただし『自分の好み』と素直に言うのではなく、一目置くような人の名前を出して「○○さんが言ってたぞ」などと虎の威を借りたり、「そんなことじゃ世間では通用しないぞ!」なんて、常識だの正論を振りかざして長いお説教が始まります。つい「逆らわない方が楽」と思ってしまいますが、新しい服を買う時に「自分に似合いそう!」「こんな服が着てみたい!」よりも「夫が怒らなさそう」が基準になっていたら要注意です。

モラ夫と別れられない理由

――モラ夫の共通点を聞くと、お付き合いや結婚を継続していくのは難しい人だなと思います。なぜ、女性はモラ夫と付き合い続けてしまうんでしょうか。

Hいつも悪い人なわけじゃないんですよ。さっきまで楽しく話していて普通だったのに、何かのきっかけに説教が始まり、「お前は俺を怒らせる」と言われる。だから「今度から気をつけないと」「私が悪いんだ」「努力が足りない」とか思っちゃう。

――たしかに、いつもいい人なら「たまたま機嫌が悪かったのかも」「怒らせちゃったから」とか思っちゃいそう…。

H:それに、モラ夫は徐々に相手を弱らせて「支配」するのがうまいんです。
たとえば、奥さんが料理上手な女性だとします。付き合い始めの頃は、料理をすごく褒めてくれたのに、そのうち「こんなもの食べられない」と文句を言い始めるんです。そうして、モラ夫は、相手の得意なことや好きなもの、自信を持っているところを侮辱して自尊心をつぶしていきます。
他にも、妻が習い事をしたり、資格取得のための勉強をすると「そんなことして今更何になるんだ」「おまえに教えてもらう生徒が気の毒だ」と楽しみや向上心もつぶします。

女性の自信や向上心をなくさせて、自分で考えたり反論する力を弱まらせて支配するんです。マインドコントロールのようなものだと考えるとわかりやすいかもしれません。

――よく、モラハラ被害者に「逃げればいいじゃないか」なんて言う人がいますが、逃げる力を奪ってしまうんですね。

H:その通りです。誰かに相談しようにも、友達や実家との付き合いを制限されていたり、周囲から孤立させられていることも多いので、身近に相談相手が少ないこともあってモラ夫のことをモラ夫と気づけないんじゃないかなと思います。

――手口が巧妙すぎてこわいですね。

H:モラ夫はいい人のふりをするのがうまいし、用意周到で、見抜くのは難しい。
被害女性の方々は、モラ夫に人格を否定され続けた結果「自分らしさ」を失くしていきます。だから、相手があなたの好きなことや得意なことを含めて「自分らしさ」を否定してきたら、おかしいなと思ってください。

モラ夫とは何者なのか?

――モラ夫はなぜモラハラ行為をするんでしょうか。だって、そんなことしたら彼女に嫌われるじゃないですか。

H:モラ夫は「自己愛」が強く、「自分は特別」と思っています。「自分が称賛されたい、認められたい」という気持ちが人一倍強く、だから勉強や仕事など結果や成果が見えやすいところでがんばりがきき、結果的に「ハイスペック」と呼ばれることも少なくありません。でも、相手の立場になって考えたり、共感することは苦手。

だから、モラ夫に「モラハラをしている」という意識はおそらくないでしょう。むしろ「教育してあげている」くらいに思っています。

――そうなんですか!? じゃあ、これは「愛ゆえ」の行動?

H:彼らの愛は私たちの愛とは違う気がします。
彼女のことを「必要」とはしていますが、それは利用したり、支配したり、サンドバックにするため。「一緒に幸せになりたい」「守ってあげたい」とか、そういった気持ちは抱いてないのではないかと思います。
別れを切り出すと執着しますが、それが愛なのかは疑問ですね。

――一モラ夫の人格って、先天的なものなのでしょうか。それとも後天的なもの?

H:人格って、育つ環境と生まれ持った気質で形成されるものなので、両方あると思います。座談会では母親との関係に注目されていましたが、親との愛着の問題は要因の一つかもしれません。

――先生はモラ夫のカウンセリングもされてるんですか?

H:今までにモラ夫から相談を受けたことはありませんが、夫婦でお会いしたことはあります。でも、話してみるとすごく感じがよくていい人なの!

――そこもこわい…。

H:モラ夫のカウンセリングって、難しいことなんです。奥さんに連れてこられたとしても、自分が変わりたいと思ってないと効果は期待できません。
モラ夫は「俺が一番」って思うことで自分を保てている。周りを叩いて自分を浮き上がらせることで安心する。そういう人が「人はみな平等」「夫婦は対等」という価値観を受け入れなきゃいけない。それって、自分が寄って立つ価値観が土台から崩れるようなこと。モラ夫にとっては大変なことだと思います。

――ああ、モラ夫が変わってくれる可能性は低そうですね


☆次回は、モラ夫が結婚を機に変わる理由と、モラ夫に好かれる女性のタイプをご紹介します。

本田りえ 『「モラル・ハラスメント」のすべて』 モラハラ男
『「モラル・ハラスメント」のすべて
夫の支配から逃れるための実践ガイド』

 現在、モラルハラスメントを受けている女性が、その被害から抜け出すための方法が書かれた名著。

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