その人の性格を長所と捉えるか、短所と捉えるか
さて、これまで「自分は傷つきやすいのか」「バカにした態度を取られるのは自分に原因があるからなのか」といった悩みの内因的な部分についてお話しさせていただきました。
これまでそういった態度を取ってくる人が5人中4人という高確率だったこともあり、自分の中に原因を探そうとしてしまうのも無理はないと思います。
ですが、相談文の中に「自分に合わない人を選んでしまっているのか」ともあるように、“相性”という外因的なものも恋人との付き合いでは関わってきます。
夫との関係を褒めていただいて、たいへん恐縮です。
わたしは、夫のことを誰よりもやさしくてとても頼りになる人だと思っているのですが、過去には「ナヨナヨしてて全然男らしくない」と女性に言われたことが何度もあるそうです。
夫を世界で一番いい男だと信じて疑わないわたしは「どこが??!こんなにいい男世界中どこを探しても他にいなくない?!お前の目は空洞なんか?!!?」と、そんな風に言い捨てた女性たちの胸ぐらを掴んでガクガク揺すってやりたくもなるのですが、実際にはそう感じる人もいるんですよね。
性格って、人によって捉え方がまるで違うんですよ。
夫はとても心配性でいろんなことでよく落ち込んだり悩んだりするのですが、相手によっては一緒に悩んで落ち込んでしまったり、その姿を鬱陶しく思う人もいるでしょう。
わたしはたいていのことをあまり重く受け止めないタイプなので、落ち込んでいる夫に対して「ウケる!まーた悩んでんの?太陽の光を全身で浴びな!そしたら治るよ!」といつも笑い飛ばしています。
悩みがちな人からすると、わたしのような人間は「一緒に悩んでくれないなんて冷たい人間だ」「なにも解決になってないじゃないか」「ほんとうにデリカシーがない」と嫌がられる場合もありますが、夫はわたしのそういうところに救われる、なんて言ってくれます。
ノリがいい人を騒がしくてウザい人と捉えたり、ネガティブな人を思慮深い人と捉えたりなど、その人の性格を長所と捉えるか、短所と捉えるかは人それぞれなんです。
あなたに対してバカにするような態度を取らない人、あなたの言葉を本心として捉えて理解してくれる人、要するにあなたと相性のいい人は、絶対に現れます。
だから、安心して、自信をもってください。
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この連載では引き続き読者の皆さまからの恋愛相談を募集します。
最後の一歩が踏み出せない方の背中をドーン!と押すため、今にも崖から落ちそうになっている人を腕一本で引き上げるため、誰かに厳しく叱られたい方の左頬をフルスイングで打つため、わたくしポジティブゴリラは日々ゴリラらしく腕力を鍛えてお待ちしております。
Text/ものすごい愛
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