自分の人生を蔑ろにしないで
人生の決断には、ある程度の勢いが必要だとわたしは思っているんですよね。
ただ、それが自分1人だけの場合ならどう転ぼうがどれだけ大きな失敗をしようが、「自分で決めたことだしな〜」と切り替えられるんですが、誰かが関わってくる場合だと、相手を置いてけぼりにしないように気をつけなくてはいけないのです。
現状を客観的に見る限り、彼は置いてけぼりになってしまっているのではないかな?と思いました。
彼はどうして自分が置いてけぼりになっているのかすら、気づいていないかもしれませんが。
そんな彼をそのまま置いてけぼりにして突っ走ってしまうのも、一度立ち止まって振り返ってあげるのも、あなたの自由です。
もしもわたしがあなたの立場で、彼のことが好きな気持ちがあるのなら、一度立ち止まって、置いてけぼりにしてしまった理由を話します。
結婚に対してどう思っているのか、どうして自分は彼と結婚や同棲をしたいと思っているのか、なぜ焦りや不安を抱えているのか、そして出産を考えているのなら女性にはタイムリミットがあるということ。
それを伝えたうえで、彼が自分のことばかりしか考えておらず、歩み寄る姿勢を見せてくれないのであれば、置いてけぼりになっている彼に見切りをつけて自分の人生を突っ走ると思います。
だって、大切な自分の人生を蔑ろにはしたくないですからね。
でも、そこで彼がわたしの気持ちに理解を示し、歩み寄る姿勢を見せてくれたのであれば、彼のところまで引き返すでしょう。
そうやって気持ちの折り合いをつけていきます。
今の悩みを解決するために、自分の生活と彼の生活が重なる部分、それぞれの生活が独立した部分、この2つを明確に区別してほしいと思います。
重なる部分はそこで歩み寄りができるよう、自分にしかわからない事情があるのなら相手に理解してもらえるためのわかりやすい説明を。
そして、独立した部分は、違う考え方を持っているという認識のもとで尊重を。
それらを意識したうえで、冷静に整理してみてはいかがでしょうか。
—–
この連載では引き続き読者の皆さまからの恋愛相談を募集します。
最後の一歩が踏み出せない方の背中をドーン!と押すため、今にも崖から落ちそうになっている人を腕一本で引き上げるため、誰かに厳しく叱られたい方の左頬をフルスイングで打つため、わたくしポジティブゴリラは日々ゴリラらしく腕力を鍛えてお待ちしております。
Text/ものすごい愛
Banner design/saori・tanaka
※現在、多数のご相談をいただいております。
ものすごい愛さんに順次回答いただく予定ですが、隔週掲載となるためお待たせしまうこと、すべてのご相談に回答できない可能性もございます。
誠に恐れ入りますが、何卒ご容赦くださいませ。(AM編集部)
『命に過ぎたる愛なし』が書籍化!
ものすごい愛さんの人気連載が書籍『命に過ぎたる愛なし ~女の子のための恋愛相談』として内外出版社より発売中!
恋愛の地点ごとに分けられた6つの構成で、大幅加筆のうえ、10項目の書きおろしをプラス。
寄せられた相談ひとつひとつに「大切な友達」だと思って回答したという、ものすごい愛さん。手元において読み返したくなる1冊になっております。