相手と向き合い、言葉を尽くす努力を

そもそも相手が誰であれ、関係性というのは徐々に変化していくもので、永遠に一辺倒なんてことは有り得ないのです。
学生の頃に比べて大人になって実家を離れ働き始めると親との関係がよくなった、出会ったときはただのクラスメイトだったのに一緒にいるうちに今は大親友と呼べる存在になった、なんてことはよくありますよね。
それは、環境の変化に伴って様々な経験をしたことで考え方と心が成長したから。
恋愛も、それと同じです。

「付き合い始めに比べて連絡の頻度が落ちた…」「なんか目につくことが最近増えたな…」などと、最初と今の関係性が変わってきたことに不安になることは分かります。でも、自分の感情に敏感になり過ぎてしまうと、その先のもっと大切なことが見えてきません。現にあなたは過去の恋愛で申し訳なさが先行してしまっているようですが、それは相手にとても失礼なことです。
きっと今までの彼だって、あなた自身のことが好きでお付き合いしていたはず。
それなのに、あなたが「これは恋が終わってしまったの?」「愛になってしまったということなの?」と定義と自分気持ちの乖離ばかりを気にしてしまっていれば、わたしがあなたの彼の立場だったら「君が付き合っているのはおれだよね? じゃあどういう関係にしていきたいかをおれとしっかり話し合うべきじゃないの?」と言いたくなってしまいます。

大切なのは、あなたが誰と向き合いたいか、誰とだったら向き合い続けることができるか、どうやって向き合っていくか、ではないでしょうか?
「この人と今よりもっといい関係を築きたい」と思うかどうかで、その成長度もベクトルも変わってくると、わたしは思います。

ここでわたしがお伝えしたい“成長度”というのは回数をこなすことで得られるものではなく、向き合うべき相手は誰かを見据えた上で自分の気持ちを掘り下げ、それを自分の言葉にして伝えられるようになるかどうか、そして全ての物事に対して柔軟になれるかどうか、です。
何が原因で不安に思っているのか、それはどうしたらなくなるのか、相手にどうして欲しいのか、何も言わずに自分の不安から逃げてしまっては成長なんてできっこないと思いませんか?
悩んだり失敗したりしながらも、時間をかけてたくさんの思い出をつくっていく中で、接し方や距離感を覚え、そして自分の気持ちを自分の言葉で伝えられるようになってこそ、相手との信頼が深まっていくものだとわたしは思います。
そして、この人とできるだけ長く一緒にいたい、いい関係を継続させたい、という気持ちを持ってじっくり悩み、しっかり向き合って努力し続けた結果、お互いが理想とする関係になり、その先に結婚生活があるのだと思います。

恋だの愛だの抽象的で難しいものに対して言葉を尽くす努力をするよりは、相手と向き合って言葉を尽くす努力をする方が、よっぽどわかりやすくて得られるものがたくさんあります。
その関係に名前をつけてあげるのは、それからで大丈夫。

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最後の一歩が踏み出せない方の背中をドーン!と押すため、今にも崖から落ちそうになっている人を腕一本で引き上げるため、誰かに厳しく叱られたい方の左頬をフルスイングで打つため、わたくしポジティブゴリラは日々ゴリラらしく腕力を鍛えてお待ちしております。

Text/ものすごい愛
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次回は<片思いの彼に告白されたい!好きバレせずに好意を伝える方法はある?/ものすごい愛>です。
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