理想があるのは仕方のないこと、きっと誰しもがそうでしょう。
理想を抱くな！ なんて厳しいことは言いません。
しかし、少々ご都合主義過ぎやしませんか…？

　もちろん、顔良し・スタイル良し・収入良し・センス良し・性格良しの男性と結婚している女性は世の中にいます。
しかし、そういった女性は一握りであれど、必ずプロセスを踏むための努力をしています。
お金をかけ、自分を磨き、理想の男性と出会える環境に身を置き、自分の理想を叶えるためにほとんどの時間を費やします。
だから、自分の時間がなくなるのが嫌！ でも理想の相手と結婚したい！ というのは、ちょっとワガママなように感じます。
自己評価が低すぎるのもクソみたいな男性が寄ってきやすいので考えものですが、譲ることを知らず、自分の価値を無条件に高め過ぎて雁字搦めになってしまうのもいかがなものかと思います。
自分の時間や労力を惜しんでいるくせに、欲しがってばかりいては手に入りっこないんですよ。

　仕事で出世してたくさん給料をもらって裕福に暮らしたり、自分の理想とする男性と結婚して子供を産み育てたりすることは、必ずしもイコール幸せではありません。
仕事をそこそこに恋愛を小休止して、好きなミュージシャンのライブに行ったり同じような境遇の友達と遊んだりして過ごすのもいいと思います。
あなた自身が毎日充実していて満足だと感じているのなら、それはとても幸せなことですし周りがとやかく言うことではありません。

　でも、周りの人たちの人生はあなたの知らないところで確実に回っているということを忘れないでください。
今は好きなミュージシャンが積極的に活動していてファンとして毎日楽しいかもしれませんが、もしかしたらそのミュージシャンは再来年あたりに解散してしまうかもしれない、あなたが老後の生活を送る頃にはもう新曲を出してないかもしれない。
今は友達とランチのときに「結婚とか別にいいや～友達と遊んでる方が気楽だし」「わかる～！ 独身同盟組んでみんなで還暦過ぎたら中古マンションでも買ってルームシェアしようよ」「同じ墓とか入っちゃわない？」なんて盛り上がってるかもしれませんが、もしかしたらその友達はこっそり婚活をしていて近々彼氏ができてしまうかもしれない、親の勧めでお見合いをしてササっと結婚してしまうかもしれない。
そうなったときに、“裏切られた”と思ってはいけないのです。

　あなたにはあなたの人生があるのと同じように、他人には他人の人生があります。
だから、時間とともに柔軟に対応できるように、動いていかなくちゃいけません。
一人だけ取り残されたような気分になりたくないなら、あなたもちゃんと人生を進めるべきだと、わたしは思います。