キラキラ粉飾の後ろに、身勝手な欲望がある

米代

そういう方には、どういったお焚き上げをするんですか?

ぱぷりこ

不倫以外の相談と変わらないですよ。
相談内容から、本人が本当に望んでいることを見つけ出して言語化し、呪いを解体して、伝える。
公開しているお焚き上げnoteを見てもらってもわかると思うんですけれど、みんな、相談内容にキラキラ粉飾がめちゃくちゃ多いんですよ。その粉飾の後ろには、それぞれの身勝手な欲望がひそんでいる。
例えば「自分の自信のなさを埋めたい」とか「親を見返してやりたい」とか「自分が実現できなかったことを男の力を借りて実現したい」とか。そういう自分のストレートな欲望を見たくないから、みんなきれいな言葉で粉飾するんですよね。

米代

わかります。

ぱぷりこ

ただ、こちらが提示したからといって、最終的にどうするか決めるのは相談者の方ご本人なので。
『カノン』の最新話で、「人は合理性だけでは生きていけない」というセリフがあったじゃないですか。あれは、私もいつも考えてます。
私がブログやnoteで書いていることって、いわゆる「合理的な意見」じゃないですか。でも、恋愛をしているときはまっしぐらになるもんですから。

米代

そういう人を見ていて、「馬鹿だなあ」と思ったりしますか?

ぱぷりこ

いや。「しょうがないよね、恋愛してるもんね」って思いますね。私も私で、そういうときはありましたから。だからかのんにも、どんどん突っ走ってほしいですね。

つづく

Text/常盤川ゆめ

次回は<SNS時代に自分の「メンヘラ」と向き合うには?/米代恭×ぱぷりこ対談>です。
『あげくの果てのカノン』著者・米代恭さんと『なぜ幸せな恋愛・結婚につながらないのか』著者・ぱぷりこさんの対談後編!自分の「メンヘラ」と向き合って本当の自分の気持ちと向かい合うための方法とは?