作家と担当でキャラ像が分かれる

『あげくの果てのカノン』 米代恭 小学館 月刊!スピリッツ メンヘラ 不倫 SF 米代恭/小学館 月刊!スピリッツ連載中

――境はそれだけの覚悟を持って、かのんに近づいているんでしょうか。まあ、境の場合はゼリーとの戦いの末の「心変わり」も原因なんですけど。

米代:境のパーソナリティについては私と担当さんとでかなり意見が分かれていますね。私は、境はいろんな女とヤりまくりじゃないかと思っていたんですよ。

――えっ!(笑)

米代:でも、担当さんに「そんなキャラは好きになれない」と言われたので、一応「かのん以外とは何のやましいこともない」という設定です。

――じゃあ、もしかして、境の気持ちが奥さんから離れてかのんに向かっているのも「心変わり」だけの問題ではない可能性もありますか?

米代:それについてもいろいろ考えましたね。

担当:私は境のことをもともと弱い男だと思っているので、そちらについては「心変わり」だけの問題ではないんじゃないかなあと考えてますね。もちろん作品のなかでどうなるかは米代さん次第ですが……。

――おふたりがディスカッションすることで方向性が決まっているのですね。