セフレからの“彼女の座”を捨て留学へ…見た目とギャップがすごい26歳女子の実情

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 街中で声をかけ、一緒に飲んでもらうこの企画。前回の中目黒とは打って変わって“次は泥臭い街に行きたい”の合言葉のもと向かったのは、年末の錦糸町。

  いつもどおり道行く女性2人組に声をかけていくも…「客引きにはついていかないでください」のアナウンスが繰りかえされる悪環境では拒否られる拒否られる。血の気を失うほどの寒さで判断力も低下し、「いっそ男でもいいか…」と乱心しはじめた頃、ほろ酔いの20代美女2人組が救ってくれました!

ゆかちゃん、26歳留学準備中の場合

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 「かわいそうだねー」とガタガタ震える私たちの背中をさすってくれる、女神のようなゆかちゃん。
長い髪を流し、少しななめに体をよじって細いタバコを吸う。年齢よりはるかに大人びた、まさに「セクシー姉さん」といった感じ。
なんと素敵な方に出会ったのだろう、と大きな気持ちで宴ははじまった。

「え、話聞きたいの?…やだ、おしえなーい。私の過去の話は高いよー」

 そんな大人ジョークに「またまたー」なんてツッコミを入れながら、ドラマチックな恋愛遍歴を期待したものの…
ゆか姉さん(年下だけど)は、宣言通りなかなか教えてくれようとはしなかった。
「え聞きたい? おしえなーい」のやり取りは何十回にも及び、1人でどんどんお酒を進めてしまう。さすがだ姉さん、この初対面同士の飲み会でも、他人に合わせる素振りはちっともない。

「不倫なんかしたって幸せにはなれないんだよ、するだけ無駄無駄!」

 おお、少し意見を言ってくれた、と思った数分後には、

「恋愛なんて色々だし、不倫も別にいいんじゃない?」

 と妖艶に微笑む。もう、信じられないくらい言うことがコロコロ変わる。発言に一貫性がないのが人間かもしれないが、にしても変わりすぎですから!

「じゃあ、今まで出会った男の中で、一番影響受けた3人をあげるとしたらどんな人?」なんて質問をしてみた。ゆかちゃんは、わざとらしいほどに妖艶な感じでつぶやいた。

「え、1も2も3も、今の彼氏かなあ…」

 なんだそれ!! かわええええ!! 全身からただよう遊び人オーラとあまりにも違う発言がにわかに信じられず、次の言葉を待った。

セフレ扱いから手に入れた将来有望な最愛の彼氏

「彼氏は5つ年上の31歳で、3年同棲してる。それで彼氏は来年、区議会選に立候補すんだよね」

 区議会選! 立候補! 政治家になる人かい!
そういう男性はやはりこういうイイ女にいくのかねえ、としみじみゆか姉さんを観察してしまう。しかし、どうやら事実はちょっと違うらしい。はじまりは、ゆか姉さんの猛烈な一目ぼれだった。

「数年前、友だちの紹介で知り合った人。もう、完全にタイプで、なにもかもタイプでホントかっこいいの!」

 そんなドタイプを誘い飲みにいき、これまたゆか姉さんから誘ってワンナイトにこぎつけた。

「ヤッたからもう彼女じゃ~んって思ってベッドで腕組んだら、“やめて”って言われて。向こうは、ヤッたからってそういうつもりじゃなかったらしい。もうすごい衝撃だよね」

 は…!? 聞き手の3人で顔を見合わせる。
“ヤッたからもう彼女じゃ~ん…?”どこのウブな子のセリフだ!
そんな幸せな勘違いをする姉さんの意外なピュアさに、私たちの戸惑いは止まらない。

「そこから1年間尽くしまくったよね。呼ばれたら仕事とか関係なく何時でもどこでも行ったし、連絡もいつでも全力で返した」

  それ、ものすごい都合のいい女じゃん…。しかも1年間も、好きな男性のセフレであり続けるなんて想像するだけで辛いと、聞き手たちは身ぶるいする。そして、興味津々にその後の展開を聞いた。「そんな都合のいい女状態から、どうやって彼女になれたのか」と。

「セフレの状態から、向こうの家に転がり込んで同棲はじめちゃったからね。それからの、今でーす。ホントかっこいいでーーす」

 そう言ってまたタバコに火を付け、髪を片手でかきあげる。
まったくもって、アバズレ感とピュアさの共存具合がすごい。

「まあでも、私は留学に行くしね。その間待っててとも言わないし、彼氏も待ってるとも言わないし、男女の仲はどうなるかなんてわかんないわけですよ…」

 そう、ゆか姉さん26歳は、あと数週間で留学に行く。そんな、人生の過渡期だった。
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