本当は彼も承認されたい

 彼の発言を受けて、「キレているときに、本当は彼女にどうしてほしかった?」と質問してみると「キレさせてごめんね、理解が足りなかったね、何があっても私はあなたを愛しているから大丈夫だよ」と抱きしめてほしかった、受け止めて欲しかった、とのこと。

 彼は「理想のカップル像から遠ざかっても、自分を責めないで。私はあなたを愛しているから大丈夫だよ」と承認されたかっただけなのです。
彼に過去の話を聞くと、親が勝手に進路を決めてしまったり、悲しい経験を話しても「罰が当たったのよね、○○君は悪い子だからね」とひどい言葉をかけられたりしたと言います。

 もしかすると小さい頃から承認してもらった経験が少ないために、恋人へも親にされたことを繰り返してしまっているのかもしれませんね、と彼は深く考え込んでいました。

 この手のモラハラ男子はトラウマを積極的に語るのが特徴。うっかり話を聞いて同情してしまうと「愛されてこなかった彼を抱きしめられるのは私しかいない」と引きずり込まれる女性が爆誕します。

 しかしモラハラ男子に必要なのは自分で自分を承認することであり、甘やかしてくれる彼女ではありません。女性が「救えるのは私しかいない」と思い込んでも、彼に心身を食い尽くされるのがオチ。

 もしあなたがモラハラ男子を「悪!即!斬!」と切り捨てるのも可愛そうだと思ったら、カウンセリングへ誘いましょう。自分の愛し方を教えるのはプロの仕事。私たちはただ、そのきっかけを提供すれば十分立派な「彼女」なのです。

☆次回は「今すぐ誰かに話を聞いてもらわないと!と、パニックになったときの対処法」をお伝えします。

Text/トイアンナ

前後の連載記事