「VERY妻」は夫に依存するキラキラ女子?
MLazarevski
専業主婦は勝ち組、夫の年収で妻の立ち位置が決まる……。VERY妻という単語が「男性に依存して自分を輝かせるキラキラ女子」になったのはいつからでしょうか?
実力が伴う前から承認欲求に振り回されてしまうと、「ブロガーになる」「Youtuberに」「アイドry」と自己プロデュースへ明け暮れる人材が爆誕します。これだけなら10年後に恥ずかしがる黒歴史で済みますが、人生設計まで承認欲求に喰われる女性もいます。
私が見つけたVERY妻最古の記事は3年前(!)のNEWSポストセブン。当時のVERY妻は、こんな風にまとめられています。
家事も育児も手を抜かない。食材は産地にこだわり、オーガニック中心。子育て中のファッションもサングラスにヒールと女らしさを失うことはない……。VERY妻とは、そんなライフスタイルを目標とする妻。
女でありながら、よき母である。「最高の専業主婦」とでもいうべきVERY妻スタイルは圧倒的支持を手に入れました。しかし言葉の元となった雑誌VERY自体は、すでに専業主婦志向から方針転換を遂げています。
VERY7月号
今月号のVERYの目次を見ると「ワーママ御用達の携帯アプリ」と、働いていることを前提とした記事も増えています。さらに介護やモラハラ夫の話題もあり、よき妻として夫に仕えるだけではいられないリアルな自分と向き合うコラムも増えているのです。
雑誌の方向性は読者アンケートや緻密なヒアリングを基に決められています。つまり方針転換まで図ってワーママや介護の話題を入れているということは、現実の女性がキラキラしたVERY妻像に共感できなくなっていることの反映に他ならないのです。
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