女子の脳内にしか生息しない“ユニコーン系男子”
あと展開として必需らしいのが、「不可抗力」と「トラウマ」。
なぜか突然、第三者のパワーで主人公と男は“結婚”もしくは“同棲”が強いられる。
そうなんだ、好きになる前に、2人は一緒にさせられる。
親の借金の肩代わりとか、親同士の強い思いとか、なんか家の二重契約とか、そういうどうしようもできない事情から一緒にさせられる。
初めはお互いにいがみ合ってるのに、一緒に生活をしていく中で惹かれていき、いつか本当の恋人同士or夫婦になるというストーリー。
これが本当に多い。
すげーー。
そうか、自分の力でゲットではなく、不可抗力が欲しいのか!運命のいたずらが欲しいのか! 好きでもない男と一緒に住む状態に萌えるのか! 昭和生まれは驚きがたくさんだ。
あと、大体男はトラウマを持っていましてね。
しかも、大層なやつ。
母親が幼い時変な感じで死んでたり、虐待の過去があったり。なかなかなトラウマがあって、主人公がそれを癒すのだ。
全く、どうやら大きなものに翻弄されるのが好きなようだ。
男に翻弄されるだけじゃ飽き足らず、何か大きな、よんどころないものに翻弄されるのが好きなようだ。
そんな、お約束が色々見えてきた。
理想の、男像。
そういうのを、なんだか「ユニコーン系男子」とか言うらしい。
聞いたことないぜ! よくもまあ名前を何でもつけるもんだな!
ユニコーン系男子とは、“女子の脳内にしか生息しないファンタジー的な存在”。
言い得て妙!
もし実際にユニコーン系男子が存在したらどうなんだろう。
理想そのままみたいのが、出てきたら。
理想的過ぎる(タイプ過ぎる)人って、敬遠してしまうのは私だけだろうか。
あまりにも理想的な人は、少し怖くなって敬遠してしまう。
「こんなすごい人が私を好きになるハズがない」なんて病的な気持ちが発動されてしまって、「遊ばれるのがオチだから好きにならないでおこう!」とかって自制しちゃう自信のなさがさせる技。
かなしい。ここにも何かトラウマが垣間見える。
しかし最近の男子は、どうしたらいいんだろう。
漫画でこんなにもキザなセリフを見ていたら、実際でも「これ言われたい」になっちゃうんじゃなかろうか。
それを男子諸君は引き受けられるのだろうか。
そういえばジャニーズも、手越祐也君やら山田涼介君やら中島健人君やら、とんでもない言葉を放つ方々が目白押しだ。
今は、キザなセリフが大事みたいだ。
こういうのってイケメン以外が言っても本当にいいんでしょうか! いいんでしょうか!
勇気出して言ってみてもいいんでしょうか!
そんなジャニーズ王子たちの名言を最後に記して終わろうと思う。
「俺にどうされたいか言ってごらん?…え、キス?…俺はもっと激しいことを二人きりでしたいんだけどなぁ…?」
「姫、お迎えに参りました」
「こいつ俺のだから触んないで」
いや、うん、いやあ、笑っちゃ、ダメ。
Text/舘そらみ
甘い言葉で囁かれたい…!
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