「彼がメリー喜○川と寝たなんて…」ゴシップに興奮する昭和のJK日記

 古書市場に出回っている個人の日記を紹介する本連載。「好きな人ができない」なんて、女子高生のなんでもない日常が綴られていたはずが、一転。当時ジャニーズ事務所に所属した郷ひろみにハマってしまい、彼女の世界はひろみを中心にまわり始めます。

 前回の記事《「ああ、神様!彼を恨みます」ジャニーズに振り回される昭和のオタ日記》も合わせてどうぞ。

前回までのあらすじ
 別世界のアイドルであるひろみへの叶わない恋はしたくないと、ひろみをデビューさせた神様への恨みまで綴っていた彼女。しかし、やはり彼を忘れることはできず、不毛な恋を続けることを決意したが…!?

1974年1月6日 ひろみがメリー喜○川と寝たなんて

 きょう、クラス会の時に中谷さんなどに聞いたのだけど、ヒロミがこのごろ変わってきたって。それはマネージャーの奥さん、メリー喜○川さんと寝たからだそうだ。1晩につきいくらとお金をくれるなんて言っていた。私はものすごい大ショック。もちろんこんな話信じないつもりだけど、聞いてからはやっぱり気になっちゃう。

 ひろみがメリーさんと寝ている姿なんて想像したらイヤらしくなっちゃってそんな想像は早く頭の中から追いはらいたいと思う。こんな話は絶対にウソでしょ?ネェ、ひろみウソだと言って。じゃないと私、それを想像しただけで悲しくなっちゃうの。私は子どもなのネ。
だからヒロミにもいつまでもそのやさしい微笑みを浮かべた純粋な少年でいて欲しい。それなのに、もう女の人と……。
すごくイヤイヤ。私は絶対に信じない。
この話を聞いた時は泣きたいような気持ちだった。表面では冷静にしていたけど、心の中はとても落ち着かなかったのだ。もし、周りに誰もいなかったらたぶん泣いてしまったでしょう。