好きな人がいないことが悩みだった彼女。
他校の文化祭に繰り出したり、男の子との出会いを求めてみるが、いまいちうまくいかない様子。けれど、意外な人物が気になり始め…!?
思春期らしい恋心と膨らんでいく妄想。彼女の恋した相手とは…?
前回の記事≪昭和48年のJKは好きな人がいないのが悩み?/昔の誰かの恋日記(1)≫も合わせてどうぞ。
1973年9月30日 チャンスをものにしなきゃ
John O’Nolan
私にとっては、ホントに忙しい日だった。
午前と午後に分けて、Y高校とK高校の文化祭を見学したのだ。
駅より前の停りゅう所で降りたが、そこには林さんの親せきの子とその友だちが4人(全部男の子)待っていた。
そのなかでいちばんいい子が私たち3人に「ガムかまない」って差し出してきた。初め佐々木さんに言ったが断っちゃったので、私がもらってもおかしいから私も断っちゃった。
私たち、いつも男の子から声をかけられる事を待ってるのなら、ああいうチャンスをものにしなくちゃダメなのになぁなんて思った。