恋愛が教えてくれる「人生の楽しみ」

はあちゅう:山田さんは、チャージするとき、どんなことをされているんですか。

山田:うーん…僕は常にチャージしてる感じなんですよ。
こうやって人と話すのもチャージだし、帰りにその会話を反芻して、考えを整理したりするのもチャージになりますよね。海をボーッと見ているのも好きで、それもチャージです。そういう時は、もっと深いことを考えてさらに魂レベルのデフラグをして、自分の頭を整理するようにします。

はあちゅう:すごくいいリズムができますね。

山田:このリズムをつけるのには、時間かかりましたよ。僕は混乱期が長かったんで。

はあちゅう:混乱期は30代ですか。

山田:30代と40代。男の厄年40代前半ってやっぱりヤバイんですよ。色んなことの問題が、不良債権でパンクするみたいに、どうしようもなくなってくる。それが収まると、また元気になるけどね。

はあちゅう:40代の恋愛はどうでしたか。

山田:凄まじかったです(笑)。なんとか生きてますけど、気分はベトナム帰りです(笑)。

はあちゅう:じゃあ帰還兵みたいな感じですか?

山田:そう、帰還兵です(笑)。でも瀬戸内寂聴さんが言っているとおり、原則的に「恋は落雷」だから避けられないものなんですよ。「恋の避雷針」はないんです。
だから、好きになっちゃったらもう「諦める」しかないですね。その恋を楽しむしかないんです。そこで損することもあるけど、痛い恋ほど得難いものを拾えるわけです。

はあちゅう:恋愛自体が無駄っていえば無駄ですからね。自分の好きに恋愛すればいいのかも。

山田:生産行為だけが人生だと考えれば、なかなか無駄なものに思えるけれども、「体験」っていうものを「価値」と考えるのならば、恋愛って最高ですよね。

はあちゅう:そう。そこが私も恋愛のポイントだと思っていて。
割く時間とかコスパで考えてしまうと無駄なものでしかないけれど、その無駄を楽しむことが人生だよっていうことを、一番教えてくれるのが恋愛ですよね。だから、どんどん恋愛した方がいいですよね。

山田:そうそう。ほんとに恋愛ってオススメですよ。