実在した「恋愛強者」
(C) Canadian Film Centre
ネットで、雑誌で特集される「キラキラ女子」。港区生まれ私立中育ち、輝かしい子は大体友達……なこういう子たちの実在そのものを私は疑っていました。
キラキラ女子なんて広告の右下に最小フォントで書いてある「画像はイメージです。実際の製品とは異なる可能性があります」の表記のように「キラキラはイメージです。実際の女子とは異なる可能性があります」なんじゃないの? と。
Twitterに「今日はマンダリンオリエンタルで外銀彼ぴとランチっち」なんて書きながら、実はアフター5に金麦プシュっとしてるんだろ? と、これは単なる私のプライベートですが、キラキラなんてフィクションだと信じていました。とんでもない勘違いでした。
あるキラキラ女子との出会いを境に、私の人生観は大きく変わることになります。
恵まれ女子との出会い
私が出会った最初のキラキラ女子は、とあるトップ私立大学に通うアヤさん。彼女とはインカレサークルで出会いました。お会いする前に彼女の美貌と、フランス語と英語がペラペラとの噂は耳にしていました。幼少期はスイス、アメリカに留学していたらしいと。すごい。
留学の理由は親御さんの転勤かと思いきや、お母様の「あなたもそろそろ海外に行ってみたら? の一声で[一般教養として]行った」とも聞きました。どこの世界の一般教養? 皇族か! と足元がふらつく私。失礼ですが、勝手に高飛車なお嬢様の姿を想像していました。
会ってみると予想は外れ、実際の彼女はとても気さくな優しい子。身に着けているものがことごとくエルメスである以外は普通の素敵な女子学生でした。なーんだ、安心した! 鳥貴族にでも飲みに誘おう! と思っていた矢先。衝撃は訪れました。
- 1
- 2