我を通せるのは「身内」だからこそ。フリーランスは意外なほどコミュ力が必要だった

肉乃小路ニクヨのニューレディー入門

 私は去年から個人事業主です。
今風に言うとフリーランスというのでしょうか。
私は今までフリーランスの人は他人に頼らず個人の能力でバンバン仕事をこなして、
それに対する正当な対価を貰っていくようなイメージを持っていました。
いや、私も二十代、三十代のお嬢さんじゃないので、
そんなに現実は甘くないとは思っていましたが、
想像以上に協調性を求められています。
組織に属していた時の方がむしろ我を通せていたのではないかと思うくらいです。

 組織にいたら労働者の権利の保護がありますから
簡単に切り捨てられませんが、フリーランスにはそんなものありません。
また、私なんかは駆け出しのフリーランスですから代わりがきくような
仕事も多いのです。
去年、あるテレビの仕事では、
「はい、ここでオネエ投入!」と指示されて、ダーっと駈け寄って
駆け去るだけと言う仕事もありました。
これ、私じゃなくても全然良かったよねと思いながら、
勉強の為にと粛々と使用者の意図を考えて動きました。
現実には組織に属している時以上の配慮・忖度が求められるのが
フリーランスなのです。一応人間なんで、悔しかった思い出もありますが、
売れて見返す為の発奮材料にしています。
これもやってみなければわからなかったこと。
何事も経験ですね。ふふふ。