一人マスターのクリスマス

私の場合、一人で時間を過ごすことに関してはプロレベルです。
そりゃ18歳の頃からほとんど一人暮らしで、
24年間で恋人も片手で収まるくらいしかいない人生です。
ほとんどが一人の時間でしたから
いくらでも一人きりで時間を使えます。
旅に出たりもしますし、読書、お散歩、溜まった録画の消化、
YouTube と無限に時間を使えます。

私も実は一人ぼっちでいることに後ろ暗さのようなものを感じていた
のですが、ある時、周囲と比べてみて、そういう時間があるから
自分のオリジナリティが育ったのだな
ということに気が付きました。

ここ10年以上、クリスマス時期はフィギュアスケートの全日本選手権の時期ですから
主にそれを観て過ごします。好きな人と過ごしたことはほとんどありません。
部屋を暖かくして、好きなものを食べながら一人でフィギュアスケートを観るのです。
側から見たら切ない中年おじおばさんの日常ですが、これがリフレッシュになり、
次の仕事や社交の場で活きてきます。また一生懸命になっている人を見ると
自然と自分の背筋も正されます。
今年はオリンピックの代表選考もかかっているので、選手もより一層真剣です。
正座して観なければならない程、こちらも真剣に取り組む必要があります。

今年のクリスマスイブは、女子のフリープログラムが行われるので一人で過ごします。
そこで英気を養って、25日のクリスマス当日は女装イベントでショーガール仕事です。
こうして今年も浮ついた気持ちになることなく粛々と年は暮れて行きます。
皆さんも周囲に振り回されず、一人で回復したり、社交したりして
慌ただしい12月を健やかにお過ごしください。ほほほ。

Text/肉乃小路ニクヨ

初出:2017.12.19

次回は<時間の流れが早くなっても確実に変化はしていた、この1年を振り返る>です。
今年も残すところあと数日になりました。AM読者の皆様にとってどんな年でしたか?今年の出来事や反省点を振り返ってみて、来年に生かしていきましょう。よいお年を!