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  • 2017.07.18

誰かと自分を区別しすぎてませんか?「なりたくない側」になるリスクはいつだってつきまとう

ワイドショーでセンセーショナルに取り上げられる話題の事件の容疑者たちを、つい自分とはまったく関係ない別世界の人物だと思っていたりしませんか?しかし「そちら側」にいつか陥るリスクは私たちの身にいつだってつきまとっているのです。

肉乃小路ニクヨのニューレディー入門

 私は昔から悪女と言われる人に強い興味を持ってしまう癖があります。
古くは松山ホステス殺人事件で逃亡し、時効寸前で捕まった福田和子。
和歌山毒物カレー事件の林真須美。
秋田児童連続殺人の畠山鈴香。
久留米看護士連続保険金殺人の吉田純子。
尼崎連続死体遺棄事件の角田美代子。
首都圏連続不審死事件の木嶋佳苗。
つい最近ではつなぎ融資の女王 山辺節子 などなど。

 もちろん10代でもないので、犯罪者を礼賛するような愚は犯しませんし、
被害者やその遺族の感情を考えると同情や減刑を願うほどの思い入れも起きませんが、
事件の背後に透けて見える「女の業」とでもいうのでしょうか、
「人間の悲哀」のようなものから目が離せなくなるのです。

どうして?どうして?と思いながら、事件とその背景にぐっと引き込まれます。

 以前にもこの連載で書いたことがあるのですが、 私はワイドショーなどで報じられる犯罪を行う人のことを、
単純にモンスターや特殊な殺人鬼など「社会の例外」として見ることができません。


 何故なら人類というのは誕生からその長い年月を
性と暴力的衝動に支配されて生きてきた動物で、
それは遺伝子に組みこまれた生物としての生存競争の本能のように思えるからです。
文化・文明、あらゆる宗教はそういった本能の支配から脱するべく
進化していったと思いますが、いまだに解決に至ってはいません。
私が考えるにこれは永遠の課題でもあるのです。

誰だってナイフになれる

 私は生まれてこの方、殴り合いや蹴り合い、道具を使った喧嘩などを
ほとんどしたことはありません。素行の悪そうな友達との付き合いも
極力避けてきましたし、DV(ドメスティックバイオレンス)癖のある男との
付き合いもありませんでした。

 理性的に穏便にというのがモットーの私ですが、
それでも小さい頃から女子プロレスを観ると異常に興奮していましたし、
暴力以外の要素では好戦的で、論理的な矛盾や不条理に対しては
瞬間湯沸かし器的に直ぐに指摘し、抗議します。
もちろん理性的にと心がけていますが、年齢とともに、理性的な力は衰えると聞きますし、
キレる高齢者のニュースもよく耳にするようになりました。

 もしかして、私も何か歯止めや砦のようなものをなくしたら、
あちら側(犯罪者)になってしまうかもしれない。

また、自分だけでなく、周辺にいる家族や友人が陥るケースだってあり得るのです。
人間というのは脆く繊細なバランスで平穏な生活を営んでいるのです。

氷山の一角から学ぶべきこと

 先日、秘書にパワハラ、暴行を行った女性の衆議院議員が話題になりました。
みんな、華麗な経歴の超エリートが二重人格であんなに豹変するのかと
おっかながったり、面白がったりしていましたが、私にとっては想定の範囲内でした。
現に他の議員からもあんな人は沢山いるとの発言もありました。

 私はあんなことをされたら直ぐに辞めて確実に訴えますが、
意外と暴力や暴言に耐えてしまう、近くにあってもスルーする、というケースは
多いのです。その態度が暴力や暴言をますます増長させます。
表立って現れるのは氷山の一角です。

 他の犯罪ももしかしたら氷山の一角で、同様の事件で解明されていないもの、
警察が動いていないものもたくさんあるのかもしれません。
だから私は貴重なケーススタディーの一例として犯罪報道から目が離せないのです。
でも、ミステリー作家宣言はしませんのでご安心を。ふふふ。

Text/肉乃小路ニクヨ

次回は <夏にはしゃいで何が悪い!美肌の季節だからできる恋がある>です。
夏はアバンチュールの季節!とはよく言ったものですが、実際「汗は最強の美容液」だとする理論をもとにすれば美肌の時期こそ明るい夜の誘惑に負けてみるのもひとつの手かもしれませんよね。

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ライタープロフィール

肉乃小路ニクヨ
東京の片隅でひっそり生き続けるちょっぴりしょっぱくてサワーなニューレディー。オーバー40歳、崖っぷち女装
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