お一人様の代償
今年のお正月も結構なことを言われました。
このまま結婚をしないのなら、お墓はどうする?
あんたも死ぬ時どうする?
と問い詰められました。
何故か芸能関係のゴシップ事情に詳しい母はあの人もそうだったという論理で私に偽装結婚を勧めてきます。
今年は、お風呂場で倒れて死んでいるのを偽装結婚で出来た子供に発見されたという大物俳優の方を例に出していました。
子供は欲しいなとは思う私ですが、今の状態で偽装結婚をしたいという欲求はありません。
母の分はちゃんと看取ってお墓に入れるということ、維持が難しくなる前に墓じまいをすることを話しましたが、お家断絶で先祖は喜ぶのか?という質問が来ました。
私は人間の歴史で家系が途絶えた例は沢山ある、いや、ほとんどがそうであるという話をしました。
何代も家が続くようになったのは、ここ数百年の出来事で、しかも戦争などがあった時にはかなりの数が断絶していると答えましたが、そんなことは屁理屈だ、周りはみんな家が続いていると言われました。
話が平行線になったので、では断絶は不幸なことなのか、いけないことなのかという話をしました。
色々な理由があって子孫が残せなかった人がいて、それは仕方のないことで、悪いことでは無いと言いました。
そもそも自分が死んだ後まで、私達は現世に執着するのか?
先祖は家がずっと続くことを本当に願い続けているのか?
私達は先祖が願う通りに生きなければならないのか?
死んだ先祖もずっと私達を監視し続けているのか?
いつもは聞き流す私ですが、今年はがっつり逆質問をして、
「私は死んだ人のために生きてるのではない」
と啖呵を切って帰りました。
大人げない。