人と違う=新しい!考え方を変えるだけで女の人生は何倍も生きやすくなる

新しいという切り口

肉乃小路ニクヨ 恋愛 ニューレディー おネエ 淑女 Helga Weber

 この連載は40歳の崖っぷち女装が書いていますが、
女装の割にぶっ飛んでいなく
古典的なレディー道に通じることばかり言っている
というご意見もあるようです。

 その通りです。
私、基本的に学校も保守的に選んできましたし、
本来はとても保守的な人間です。
でもね。保守(コンサーバティブ)というのも
時代に合わせて新しい要素を取り入れて変わらなければ、
ただの極論へと陳腐化してしまうのです。
時代の流れに合わせて、自分が使い易いように絶えず変えていく
それが私のニューレディーのニューの部分です。
ご都合主義という批判もありますが
実用されない考え方は意味がないのも事実です。

体毛問題

 さて、私のニューレディー的要素で
もっとも特徴的な部分といえば私の体毛です。
私は毎週土曜日にお店に入っているのですが
お客様からも
「どうして毛を生やしっぱなしにしているのですか?」
というご質問を多々いただきます。

 また、私は今年、東京マラソンを女装で完走した
スポーティーレディーでもあるのですが、
そのせいか脚力があり、脚もそれなりに筋肉がついています。
その事についてもしばしばご質問いただきます。

 では、逆に質問です。
女性が毛を生やしてはいけないのでしょうか。
女性は無駄毛があってはいけないのでしょうか。
女性の脚が筋骨隆々だといけないのでしょうか。
誰がそんなことを決めたのでしょうか。

 私が中学生の頃、
ソウルオリンピックの女子マラソンで
ロサ・モタというポルトガルの選手がいました。
ぶっちぎりの強さで金メダルを獲得したのですが、
ゴールテープを切る間際にバンザイポーズをした時、
腋の下に黒々とした腋毛が生えていて、
そのまま軽快にゴールを駆け抜けたことを今でも鮮明に覚えています。

 当時、それを見ていた私は
女性でも腋毛を生やしていい時代なんだなと
何故かとても興奮したことを覚えています。
それは性的なものではなく、新しい女性像を見せ付けられた興奮です。
そしてその光景がニューレディーになった、今の私に大きな影響を与えているように思えます。