母親との関係が女友達との距離感に影響する?/川崎貴子×家入明子対談 Vol.3

 3月に『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる』(ベストセラーズ)を出版され、「株式会社ジョヤンテ」の美人過ぎる女社長としても有名な川崎貴子さんと、企業家の妻としての10年に及ぶ専業主婦生活にピリオドを打ち、子どもと3人で新たな人生をスタートさせた人気ブロガーで実業家の家入明子さんによる、恋も仕事も迷いがちな年頃女性に役立つリアルトーク第3弾。今回は、親子関係や20代を振り返り、女性ならではの感覚について語っていただきました。

川崎貴子 家入明子 対談 『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる』 (左)家入明子さん、(右)川崎貴子さん

子どもの数と苦労は等倍しない

―おふたりともお子さんがふたりいらっしゃいますが、これから子供を持つか持たないか考える年頃の女性に向けて、子育てを通じて感じたことがあればお教えいただきたいです。

家入 明子氏(以下、家入):うちは上の子が男で下の子が女なんですけど、女の子と接しているとパンツが見えそうになったら気になるとか、守ってあげないといけない気になるとか、男性的な目線で“女の子だから大事にしなきゃ”っていう思いがあることに気がついたんですよね。
息子に対しても思春期になった今でこそ、男性という認識は強くなってきたけど、でももう少し小さい時なら「この子は男の子だから」とは思わなかった。娘に対しては小さいときから「女の子だから」って意識が働いていたからか、ちょっと距離があるような気がします。

川崎 貴子氏(以下、川崎):女同士だからですかね?でも、うちはふたりとも女の子ですけど、私はすごく客観的にみていますよ、娘たちのこと。時折出る特有なわがままっぷりに出会うと、イヤな女だなーと思って(笑)。「パンが無いならケーキを食べろ!」ぐらいの事、ぺろっと言いますからね。マリーアントワネットか!っていう(笑)。

家入:イヤな女!(笑)。女同士でひとつの幸せを取り合っているような感じ?

川崎:そんな感じではないですね。ただ、私は職業病で「この子は女としてAタイプにいくのか、Bタイプにいくのか」って観察しているようなところはあるかも。敵視ではなく、タイプやケースとしてね。だから、「けっこうイヤな女になりそうだな」とか思っちゃう(笑)。
でもそれは娘たちがどうこうではなくて、正直な女の核というか、大人の女性は同性との関わりの中で繕うこととかを知っているけれど、あの子たちはまだ繕わずに根性丸出しだから、「なんで女の原型はこんなにも強欲なんでしょうか?」という感じ。きっと女性たちが本音で言いあったら、こういう女性達もたくさんいるんだろうなって思いますよ。

家入:あ~分かるかも(笑)。女の子ふたりですもんね。同性だとお子さん同士の関係はどうですか?

川崎:上の子は7年間ひとりっ子として育っているので、下の子が生まれたときはやきもち妬くとかはすごくありましたね。でも、今はだいぶおさまってきました。ただ、対等にケンカはしていますけどね。

家入:性別というより、年齢差なんですかね。ただ、川崎さんの話を聞いていても思ったんですけど、子どもを産むならひとりよりふたりのほうが、絶対子育てがラクになりますよね。子どもがひとりだと家の中にいてもふたりきりで息が詰まるほど向き合わなきゃいけないけれど、兄弟がいれば関係性は三角形になる。働きながら育てるにしても、ふたりいたほうが助かることも多いというか。
「子どもはふたりだと苦労も2倍」ではないんですよね、全然。

川崎:そうですね。結局、動線が多いほど煮詰まらないんですよ、人間関係って。子どもにとっても、そのほうがいい。ひとりだと親の期待がすべて自分に向けられるけれど、ふたりいれば親の目も分散されますからね。

―ひとりのほうが絶対ラクだと思っていましたが、そうではないんですね。

家入:子供を持つ前はそう思いますよね。私もそうでした、ふたりになると大変さも2倍になるって。でも、下の子が生まれて1年経たないうちから3人の人間関係にガス抜きできる隙間が生まれるようになって、そうじゃないんだって気づいたんです。
今は上の子が中学生になって家のこともだいぶ任せられるようになったから、ふたりで留守番とかもできるようになったし。もしひとりだったら、ちょっとためらっていたかも。抱えるものが多くなっても、ふたり目を検討するのはアリだと思います。