恋が終わり戦友(とも)になるとき
ドタキャンで生じたのは金銭的な損失だけではありませんでした。席次表の印刷や各種手配など、仕事上がりに舞い込む雑務はまさに「サービス残業」。夜中の印刷会社に駆け込んで誤植チェックをしながら、気持ちのやり場もなく泣きそうになりました。
しかし、そこで輝いたのが彼だったのです。即座に深夜営業の印刷所を突き止め、席次表を購入し、入力作業を行い……と大活躍。恋は再度燃え盛り「たのもしい!しゅてき!だいひゅき!」になると思うじゃん?逆です。こういうときに「恋」は終わります。
「○○に誤植があるから即時修正して。5分以内にデータ再送?まだできてないの?」
「納期は明後日だってわかってる?なんでまだやってないの?」
「キャンセルの手配は終わったの!?」
ビジネスモード、入ります。
外資系社員としてプロフェッショナルにスキルフルでデライトフルな業務をこなしてきたのがアダとなり、気づけば完全に彼はプロジェクトを共に歩む「戦友(とも)」となっていました。あのときの私が会社の上司だったら、ジブン、辞めてますわ。