自粛中に誕生日を迎える人へ。とことん自分で祝福しませんか?

大泉りかコラム

記念日ほどパートナーと揉めていた

警戒宣言下の自粛生活中にも、当然のこと時計の針は刻々と動きつづけている……というわけで、先日、43回目の誕生日を迎えました。が、なんせこのご時勢、テーマパークも映画館も美術館も休業中だし、パーッと祝ってもらって楽しむテンションでもなく、日中は平素と同じように息子を連れて公園に行き、夜はちょっとだけ豪勢に和牛のしゃぶしゃぶとケーキを食べて一日を終えました。デパートも営業していないので、プレゼントも後日に繰り越しです。

が、それに不満があるかというと、別にない。むしろ何事もなく一日を過ごし終えたので、わたしとしては万々歳です。というのも、夫と一緒になる以前は、誕生日はもとよりクリスマスや正月といった、何かの記念日には、必ずといっていいほど、その時々のパートナーと揉めていた。大喧嘩して何度風呂場に立てこもって泣いたことか……。

喧嘩の理由を思い出すと、「祝ってくれるというから会いに来たのに、ぐだぐだゲームなどをしている」とか「セックスをしようと誘ったのに、『今日はもう疲れた』と断られる」とか「ケーキを食べたら、さっさと寝てしまう」など、ようするに、せっかくの誕生日なのに、相手がマイペースを崩そうとしないことが多くの原因でした。

普段ならば「疲れてるから仕方ない」「仕事で忙しいんだから、空いている時間は好きなことをして過ごしてほしい」と思っていても、記念日となると、もうちょっと気を使ってくれてもいいのでは? という気持ちになる。それを「期待しすぎ!」という人もいるかもしれませんが、やっぱりある程度は期待しても当然だと思うんです。だって記念日ってそういう日ですよね。