では、我が家の場合はどうやってこれらの問題を解決していったのか。まず、第一の「どこを選べばいいのかわからない」については、夫婦カウンセリングを受けた経験のある、信頼できる友人に紹介をしてもらうことにしました。こういうときはコネクション！　コネクションなんてないっていう人だって、いまはSNSで無限に人と繋がれる時代です。
「夫婦カウンセリングに行きたいと考えているのですが、どこかいいところをご存知の方、いたら教えてください」と呟けば、ある程度の情報が集まってくるのではないでしょうか。もちろん怪しげな勧誘が混じ入らないとは限りませんが、選別の手掛かりにはなるかと思います。ちなみにわたしは、紹介者からいただいた「合うか合わないかがあると思うので、一回目で『違う』って思ったら、変えたほうがいい」というアドバイスもありがたかったです。

二つめの問題はお値段のこと。ハッキリ言って安くはないです。一度行くと1万数千円くらいはかかる。けど我が家の場合は、最初こそ2、3か月に一度受けていましたが、次第に間が空いて、今は半年に一度ほど。半年に一度で一万円数千円ならば、夫婦のメンテナンス料としてそれほど高くないとも思います。

三つめは、夫をどうやって説得したか。そもそも夫婦カウンセリングを受けることを提案したとき、夫は「わかった」と素直に応じてくれました。が、そうはいっても、決して積極的なわけではなく「俺ら、別に仲いいし、必要なくない？」と暗にやめないか、という提案も受けました。しかし、「あなたには必要ないかもしれないけれど、わたしには必要。だから協力してほしい。これはあなたではなく、わたしの問題だから」というロジックで納得してもらいました。パートナーが必要だって訴えているのに、その意思を無視することは、さすがにできなかったようです。

次回は夫婦カウンセリングを実際に受けて感じたことを、お伝えしたいと思います。

Text／大泉りか