産後に知った週末の価値
さて週末がやってきました。皆さま、ご予定はいかがでしょうか。映画を観たり、美容室に行ったり、冬のセールに参戦したり。恋人とデートの約束がある方もいらっしゃると思います。
もちろん、なにも予定がない週末というのも、それはそれで贅沢なものです。目覚まし時計をかけずに、自然に目が覚めるまで睡眠を貪り、近所のお店でランチを取りがてら、スーパーに寄り惣菜と酒を買ってきて、1週間分溜まった家事を済ませて、スッキリした気持ちで録画したドラマを観ながらゆっくりと過ごす。そういう週末がかけがえのないものだったと心底思い知ったのは、産後のことです。
子どもと暮らすようになって以降、週末はゆっくりと力を抜くものから、気合を入れるものになりました。2歳になったばかりの我が家の息子は、月曜日から金曜日までは保育園に通っていますが、土日は休み。ゆえに自宅で保育をしなくてはならないのです。
なんていうと、平日も自宅保育しているママたちに「たった週2回の自宅保育で、そんなに気を張らなくても」と苦笑されそうですが、気合が入ってしまうその根底には「平日は園に任せっぱなしだから、週末くらいはたっぷり遊んであげないと」という妙な義務感があります。その義務感に急き立てられて、週末は息子と過ごすことを念頭に置いた計画を立てるのです。
週末の夫の育児
問題は夫の関わり方です。うちの夫はアパレルブランドのデザイナー兼代表を務めているため、土日だろうと仕事があるのです。
もっとも、主に在宅仕事なので、わりと融通は利きます。タイミングによって忙しさが違い、集中するために仕事部屋にこもらせてくれというときもあれば、休みに近い日もあるような感じ。
しかし、いくら融通が利くといっても、土日の2日とも、息子が起きてから寝るまで一緒に過ごしてくれというお願いは、「それは無理だなー、仕事あるし」ときっぱり拒否されてしまいます。仕事ならば仕方ない。よって、週末は息子と関わる日と決め、仕事をしなくてもいい態勢を取っているわたしが、息子の面倒をまるっと見ることになる。
でも、ちょっと待って。夫は子どもと関わる量を自分で調整できるのに、わたしはそこからこぼれた分を、すべて担わないといけないのか。このモヤモヤを解消するために、我が家は試行錯誤することになりました。