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  • 2017.07.15

ケチな男たちへ…「一緒にいられればそれだけで幸せ」をわたしに強要しないで

大泉りかさんが感じるのは、「男性ってケチな人が多くないですか」ということ!「万札崩したくないから」ってお金を借りたり、ファミレスで水だけ飲んだり……。デートにお金をかけてくれない男性の心情とは?

男性ってケチな人が多くないですか

廃墟めいた砂場でソファーに腰掛ける外国人男性のサムネイル画像
by lannyboy89

 女友達が昔付き合っていた男性に、めちゃくちゃにケチな人がいまして、どれくらいケチかっていうと、車で一緒に出掛けてラーメン屋に入った時、その彼が「ごめん、いま一万円札しかないから、立て替えておいてくれる?」って言ってきたそうです。仕方なく彼女は彼の食事した分を立て替えたのですが、ラーメンを食べ終えて駐車場を出る際には「ごめん、崩したくないから、駐車場代も立て替えて」と。もちろんのこと、後日返ってくるわけもありません。財布に金がないならともかく、「崩したくない」ってその理由、なんなんですか。金は持っているけど使わない、これ、ケチ以外の何物でもないですよね。

「男は」「女は」と、人間をふたつに分けて考えるのは、あまりよくないのかもしれませんが、それでも思うのは、男性ってケチな人が多くないですか、ということです。なんであれほど恋人との交際費を削ろうと考えるのか。

 もっとも、これはわたしが女で、男としか付き合ったことがないから、男性がデート費用をケチるのを目撃する機会が多いだけであって、付き合った男性の前でケチケチと振る舞う女性も、ひょっとして世の中には多く存在するかもしれません。

 しかし、少なくともわたしが生きてきた世界では、女性は「喉が渇いたし、疲れたね」といえばカフェに入ってくれるし、ファミリーレストランで店員さんに「ドリンクはいかがなさいますか?」と言われた時には「水でいいです」とは言わずに、ちゃんとドリンクをオーダーする。
しかし、男性を相手に「喉が渇いたし、疲れたね」と言ったら、自動販売機の前に連れて行かれたことがあり、ファミレスで「水でいい」というのを尻目に自分だけドリンクバーを頼むと「一口飲ませて」とねだってきて、一口どころか、存分に飲んで、会計ももちろんそれぞれ自分の分をお支払い(ドリンクバーはわたし持ち)なんてことがありました。

 そういう目にあったのは、わたしが貧乏で、ダメな男とばかり付き合ってきたせいだと見る向きもあるでしょうし、また、女友達同士で飲食する場合と違い、もう一段深い関係の恋人同士の場合は、多少のナアナアくらいは許されるとも思います。
けれども、恋人同士でも、甘くて楽しい雰囲気を維持するためには、絶対に思いやりや気遣いが必要なはず。ケチな男性はそこのところを勘違いしている気がします。「一緒にいられればそれだけで幸せ」というヤツです。自分がそう感じるのは勝手だけれども、それを人に強制しないでほしい。
なんのために世の中には、デートスポットや、デート向きのお店が存在するのか。ただふたりでいても退屈で飽きてしまうから、外部から刺激を得られるようにと、用意されているのではないかと思うのです。

男女で違うお金の使い道

 けれどもケチな男性は、ケチに文句を言わない女性が大好きです。お弁当なんて作っていった日には、「俺のことを気遣ってくれている」と大感激してくれますが、女性側にだけ、費用の負担を強いている事実にまでは思い至らない。いや、別にいいんですよ。お弁当の材料費なんて、たいしたものではないじゃないですか……っていうのが、ケチ男をタカリ男に成長させるキッカケになったりします。自分のお金は使わずに、人のお金を使って「一緒にいられればそれだけで幸せ」って、そりゃ幸せですよね。

 けれども、実はこの『男性がケチに見える問題』って、男女の価値感の違いに基づいている気もします。
たとえば、「金がないから」って外食を拒否して家でパスタを茹でて食べたがる男性が、突然、そこそこに高いジャケットを通販で買い求めていたりする。そういうことを目の当たりにすると「わたしは外で食事をする価値のない女なのね」と考えてしまいそうになりますが、たぶんそういうわけじゃない。ただ価値観が違うだけです。
カフェや、水で代用できるファミレスのドリンクには金を払いたくないけど、自分をかっこよく見せる服には金を掛ける気はある。たしか、「一万円を崩したくない男」も、服だけはいつもいいやつを着ていました。

 いつの年末だったか、当時付き合っていた「金がない」が口癖の恋人と、韓国料理を食べにいったことがありました。想像していたよりはお会計が高くついたのですが、それでもふたりで一万円とちょっとだったと思います。それなのに、その帰り道にえんえんと「ちょっと高かったなー。年始に、ヨドバシの福袋買うつもりだったけど、それを買ったつもりってことでいいか。ヨドバシの福袋だとシェーバーとか入ってただろうけど。でも買うお金、もう使っちゃったからなぁ」と恨みがましくブツブツと言われたのは非常に鬱陶しかった。そんなふうに価値観が、交際費<物欲って男性、よくいるなぁって思うのです。

Text/大泉りか

次回は<不倫中の女友達に、結婚した私が「わかる」と共感するのは正しいのだろうか>です。
みんな大人になって、みんないろんな立場にいるけれども、みんなずっと友達……。だと思っていたけれども、結婚した大泉りかさんと、不倫中の女友達との関係は、ある一言が原因でうまくいかなくなってしまいました。

ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。
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