私がエロ系ライターを続ける理由

「エロ系の女ライターは、一周回るとやることがなくなる」とわたしに忠告したのが誰だったかは覚えていません。
潜入する場所には限りがあるから、出来ることをぐるっと一週すると、出来ることがなくなってしまうということでした。
確かにキャリアを積むにつれ、潜入する場所がだんだんとなくなり、ネタ出しに苦労するようになってきました。

 それはわたしだけではなく、その過程で消えていってしまう体験系女性ライターも少なくありませんでした。

 いや、そもそも、題材がエロゆえに、彼氏が出来たり結婚したりで、あがる(という言葉はライターを辞めるのに相応しくはないですけど)人も珍しくはありませんでしたし、もとより自己顕示欲の強い女性が集まりやすいこともあってか、「しばらく見ないな」と思っていると、病んでしまったことや、お亡くなりになったということを、しばらくして風の噂で聞くこともありました。

 だからこそ、当時から、今でも残って現役で活躍している女性たちには勇気付けられます。

 ただ、「そこに、生き残っていてくれている」ということが、力になる。だからこそ、自分も生き残っていかなくてはならないと強く強く思うのでした。

Text/大泉りか

次回は<男に弄られ、子供に吸われるだけではない。機能豊富な女の乳首の新たな発見>です。
乳首・チンコ・膣…なんで身体にはこのようなモノが付いているのでしょう?そして、何の意味があって付いているのでしょう?先月、ご出産された大泉さんが「この数ヶ月」で感じた身体の不思議体験を基に女性の乳首の奥深さに迫ります。