オジサンを落とす「キラーワード」

 そんな「オジサン」たちへの必殺ワードは「教えてくださ~い」です。
オジサンの多くは、経験を積んでいる、知識を持っているという自負がある。
そしてそれらを若い娘に「教えたい」という欲を持っている。
教えることは、尊敬を得ることです。それって気持ちがいいことだからです。
だから「オジサン」に可愛がられたいと思ったら「教えてくださ~い」と甘えることをオススメします。

 ただし、こちらは“ただ甘えて可愛がられたいだけ”であっても、オジサン側はそうではない。
ということで、セックスに誘われることもありました。

 遊び相手としてはいくら好ましくても、セックスや恋愛の相手としては考えてはいなかった場合、その度に「えっ、そういうつもりだったんですか!?」と驚いたり、時には「まさかセックスの対象にされていただなんて……」と傷ついたりもしていました。

 というのも、オジサンからお小遣いをいただいてあれやこれやをしていた女子高生時代を経験していたものの、そういう「ロリコン」は特別な人たち――言うならば「キモいオジサン」――というカテゴリに格納していて、一緒に遊んでいて楽しい「いいオジサン」が、10歳も20歳も年下の女性に下心を持つことなんて、ありえないと信じ込んでいたのでした。

 もちろん今となれば、「いいオジサン」であっても、若い女性を性的な対象として目すことは、至極当然のことであると認識しています。
むしろ、今となれば、二十歳のわたしが『「いいオジサン」と「ロリコン」とを、なぜきっぱりと分別していたか』のほうが不思議です。
それくらい、0歳から二十歳までの間と、二十歳から四十歳までの間には違う景色が広がっているのです。

 というわけで、若い娘のみなさん、「オジサン」に口説かれても驚くこともショックを受けることはありません。
例え、既婚者であり妻や子供をどれだけ大切にしているかを、常日頃から口にして惚気ている男性であっても、下半身の欲はまた別です

「裏切られた」とか「気持ち悪い」なんていちいちナイーブに受け止めるだけ無駄ですし、もしも、人のものであるはずの男性が自分になびいてくれる優越感や、「家庭があるのに、告白してくれるなんて、覚悟がある」と間違ったポジティブさで受け取ると、後から「こんなはずじゃなかったのに」と後悔することになるかもしれません。