3Pは長年の夢だったけれども
3Pには、あまりよかった思い出がありません。大昔に付き合っていた酒乱の恋人が、わたしの了解も得ずに勝手に「一緒にする?」と男友達を誘ってイタしたことだったり、クラブか何かで仲良くなって家に連れて帰ってきた女のコと、これまた酒乱の恋人とで、徹夜明けの寝不足のハイテンションのまま、なぜだかスルことになってしまったりというような思い出ばかりで、冷静になって考えてみれば、その酒乱の恋人は3Pが好きすぎだろという話ですし、わたしは3Pするダシに使われていただけって気もしないではない。そういうわけで、兎にも角にも、3Pでいい目にあったという印象が持てないでいます。
とはいっても、3Pを受け入れるくらいだから、わたしにも昔から、人並みに3Pに対する漠然とした夢みたいなものはありました。夢というよりも欲というほうが正しいかもしれないですけど。「二人がかりで気持ちよくされちゃうだなんて、そんなのヤバイしかないだろ」って妄想をずっと持っていたんですが、実際にしてみたところ、男友達×恋人の時は、さしてしたくもない男友達が執拗に絡みついてくるのが気持ち悪く、行きずりの女のコ×恋人の場合は、そのコが「自称M」だったこともあって、空気を読んでしまったわたしは、責め役に回るハメになり、気と体力ばかりを使って非常に疲れたという記憶しかありません。
そもそも、わたしにも長年の夢だった3Pというだけで舞い上がっていた部分があり、ろくろく考えもせずに受け入れてしまったものの、冷静になって考えてみれば、憧れていたのは、男性ふたりが熱烈にわたしを貪ってくれる3Pです。しかし、いくら男性ふたりであっても、恋人がノリノリで男友達を巻き込んで、というのはむしろ強姦寄りで、わたしの望んでいたものとは違います。女性ふたりの3Pについてはいわずもがな。
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