「女子高生好き=ロリ」というイメージ
前回のコラムで「高校生だった当時のわたしを買っていた、あのオジサンたちは、ロリコンではなかったと思う」といったようなことを書いたのですが、しかし、今のわたし(39歳)からすると、女子高生に欲情を覚えてる中年の男性について、どう思うかと問われると即座に浮かんでくるのは、「ロリコンなのかな?」の一言です。
コラムを読んでくださった方から頂いた、いくつかの反応の中に「JK(女子高生)はJK(女子高生)というカテゴリであって、ロリコンとは違う」というものや、「ロリコンは初潮を迎える前の、12歳以下の少女を偏愛する人のことじゃ」といったものがありました。
そういう意味では、わたしが“ロリコン”という言葉を使ったのは、少し乱暴でした。
が、一方では「うちの彼氏、女子高生が好きみたいなんだよねぇ」と女友達に愚痴られれば、「ロリコンか!」と脊髄反射的に突っ込んでしまうわけで、やはり根本には、女子高生好き=ロリという思いが染み付いているのです。
せっかく若い頃に、身を持って経験して、「女子高生を買うオジサンたちはロリじゃない」という結論を導きだしたというのに、理解していても、納得は出来ていない、これは、なぜなのでしょうか。
わたしはもう立派な中年女性なわけで、ロリコンから狙われることもなければ、幼い娘がいるわけではないから、ロリコンを警戒する必要もない。
「人妻と痴女が大好き」が口癖の夫のAV愛蔵棚を物色しても、女子高生モノはおろか、学生服姿の女性が写ったジャケットすら、一枚も見つからないので、深層心理で「女子高生に寝取られるかもしれない」という恐れを抱いているということもないと思います。
いや、あくまでも理性でそう思おうとしているだけであって、感情は別。
女子高生を好きな男性を、あえて「ロリコン」という、本人たちが不本意だとする呼び方をするのは、実は世間でよく言われているように「身体は大人の女と一緒で、かつ肌はピチピチの若い女に対するババアの嫉妬」の感情が根底にあるのかもしれません。
まぁ、個人的には肌の調子が不安定だった10代よりも、大して手入れせずとも吹き出物が出ないようになった今のほうが満足をしているのですが……などと書くと、これもまたババアの自己正当化と誹られそうですが、多くの先陣女性がおっしゃっている「女は、年を取れば生きるのが楽になる」という言葉通り、心臓に毛が生え、少々の恥は笑い飛ばせるようになり、嫌いな人には好かれなくて結構! と開き直れた三十路以降の人生のほうが、ずっと楽しくて生きやすい。
- 1
- 2