夜道で1年生に襲われました

ゆーこさん(愛媛県)
エピソード:
 大学三年の春のこと。
 サークルの後輩の1年生を交えた飲み会がありました。
 女の子の一人が酔いつぶれてしまったので、私と1年生のO君が女の子を送ることに。
 無事に送り届けたのですが、店に戻る途中、突然、O君がマンションの陰に私を引っぱりこみ、そのまま抱きしめてきました。
「はぁ?」となったものの、笑って引きはがしました。
 あっけなくはがれたO君はちょっと焦った感じで、
「あっ、おれ、酔うといっつもこんな感じなんですよ!」
とひとこと。
「じゃあ今度A君(サークル内でいちばんお腹のお肉が柔らかい大食漢)にやってみなよー、気持ちいいよー」
と笑って流しましたが、言い訳の面白くなさにものすごく腹が立ちました。
「実家の母と間違えました」
ぐらい言えよ!
 流さずに殴ればよかった。

言い訳が上手くなったらもう一度きてね今度はぐーで殴るね(ゆーこ)

 うーん、確かにこれは腹が立ちますねー。

 いい雰囲気になったときにムラムラの表現を間違ってしまうのは(まあ襲われたほうはいい迷惑でしょうが)若い頃にはよくある失敗です。愚かだとは思うけど、そういうみっともない経験を重ねて大人になるしかない。

 でも、拒絶されたら謝らないと、ねえ。

「あまりにも素敵な状況でちょっと焦りすぎました、ごめんなさい」ってだけでいい。それが言えないばかりかとっさに自己正当化の言葉が出るのは、ちょっとチキンすぎます。

 自然に謝れる人って男女限らず確実にモテますよね。謝ることは人を許せることの裏返しだし、自分のことを認め、許してくれる相手にはおのずと愛を感じるものだからです。

 謝るのが苦手な人は、たぶん「対話」と「勝ち負け」が切り離せなくて、その結果「謝る」と「屈服する」が切り離せなくて苦しいんです。謝ることをまるで「全面降伏」であるように感じてしまう。相手はちょっとした失敗を許すきっかけがほしいだけだったりするのに。

 もしかして、こういう人って、増えてるのかな。Twitterとかではよく目立つけれど、実世界でも若い子たちの中ではむしろこっちが多数派だったりするのだろうか。

 強いことより強かなことのほうが生きるのにはよっぽど大切なのになー。

 あ、あと、ぐーで殴らなかったのはむしろ正解。この手のタイプには女に殴られると過剰に屈辱を感じて根に持ったりする人がいないとも限らないので、気をつけたほうがいいです。

 殴る代わりにこんな風にじっくり傷めつけてあげるのはいかがでしょう。

またあした あしたも告白してほしい そしてあしたもふってあげたい