遠慮して「好き」を隠すのはアンフェア

でも学校とかサークル内、職場の場合は、別に誰が会わせたわけでもないから、「なんか私も好きなんだけど」ってなるのは、とくに不義理じゃない。
あの子が「○○さんのこと好き」って先頭きって言っちゃったから、私も好きだけど諦めるっていうのは、逆にその人に失礼っていうか。○○さんが自分のことを好きだった場合、むしろその人が邪魔者みたいになって、その男の子からしたら厄介みたいになって変な感じになっちゃうから。そこは「自分も好き」って、ちゃんといくべき。

宣言したところで、結局は個人プレーですからね。ライバルに勝つことと、両想いになれることは、完全に別件ですから。彼からしたら、そこの戦いなんなのって話ですよ。ただの片想い同士ですからね。ライバルのことを眼中に入れてる余裕があるなら、その注意力は、もっとちゃんと彼そのものに注がないと。好きになった人から、好きになってもらうようにするって、大変なプロジェクトなんだから。

職場で一番人気の男性に話しかけるのに、周りの目が気になるとかで悩む人いますけど、好きな人の隣は全力で確保するべきだから、常々。人目を気にせず、常日頃、意味のわからない状況でも隣に行くべきだから。会議でも飲み会でも、厳密に席が決まってないかぎり、隣に座る。そこに席がなくても、隣に座る。私は座りますよ、どんな狭いところでも。
そこを恥ずかしがってる場合じゃない。隣にいることが自然になったほうがいい。

Text/下田美咲
構成/渋谷チカ
記事初出:2016.01.05