俺様イケメン社長の強引さから美人秘書は逃げられない!/『MONSTERの甘い牙』

 大人の女性のための恋愛小説サイトエブリスタウーマンの人気著者陣による特別コラム!
著者の方に自身の作品の魅力をあますことなく伝えていただきました。

 第三弾は『MONSTERの甘い牙』著者の橘いろかさんです。

俺様な社長と秘書のオフィスラブ『MONSTERの甘い牙』

エブリスタウーマン 官能小説 MONSTERの甘い牙 yakobusan Jakob Montrasio

 オフィスラブの王道、「社長と秘書」の胸キュンストーリー。
タイトル通り、主人公はオオカミを超えたMONSTER級の俺様社長と仕事一筋美人秘書。
誰も信じず、人を寄せ付けない傲慢な社長、渉(ワタル)と自分自身が傷つきながら必死に支えようとする秘書の望愛(ノア)。

 王道と見せかけて…渉の父親である会長と、秘書室を取仕切る冷静沈着な望愛の上司である秘書室長、二人の存在が大きく関わっていく…。

『遠野社長。社長就任、おめでとうございます。』…(中略)…なのに俺は『ありがとう』も『よろしく』も言えなかった。代わりに口から出たのは『コーヒー』だった。
彼女は俺から目を逸らし、その視線はもう俺には戻らなかった。…(中略)…
少し時間をかけて入れてきたコーヒーを俺に出すと、一度も俺と目を合わさないまま彼女は出て行った。
自分がそうさせているのに、それを修復する術を俺は持っていない。
俺は親父のようには優しくできない。

 望愛と出会ったばかりの渉は「ありがとう」の一言を言うどころか、望愛のことを名前で呼ぶことさえしない。信頼関係を築いていかなければならない社長と秘書の関係にありながら、二人の心は離れたまま。

 そんな二人の距離を縮めるきっかけになったのは渉の就任披露パーティー。そこから渉の甘い牙が覗き始める。強引で俺様。愛を知らないMONSTERが…不器用に恋に堕ちてゆく…ここが一番の胸キュンポイント。