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市場を制するものは、恋愛を制す?
消費者トレンドをつかむマーケティング専門家のヨツモト先生が、ニシイ助手とともに恋愛市場の“いま”を読み解きます!
前回の「メールのやり取りにある異性の“会いたい”サインを見逃すな!」も合わせてどうぞ。
初対面では“安心感”と“清潔感”がマスト!
ヨツモト先生:なんとか“自然ななりゆき”で初デートに漕ぎつけて、あとは具体的なスケジュールを決めるだけ。とはいえ、ここでも注意したいポイントはありそうだね。
ニシイ助手:はい、youbride会員のみなさんには、「お相手と初めて会うのに理想的な、曜日/時間帯/場所」についてもアンケートをとっています。
ヨツモト先生:まずは曜日だけど、男性は36.7%が「土曜」、34.3%が「日曜」を希望している。一方で、女性は34.3%が「土曜」、30.4%が「日曜」と、こちらもやはり週末に集中しているね。
ニシイ助手:それなりにメールのやりとりを重ねて大事にしたい相手だからこそ、休日にきちんと時間を取って会いたいんでしょうね。女性の場合、服装やメイクの準備にゆとりが持てることもポイントかもしれません。
ヨツモト先生:それに、女性は「相手の私服を見てみたい」という気持ちもあるんじゃないかな。平日だと当然仕事終わりに会うことになって、私服からセンスや人柄を読み取ることができないよね。
ニシイ助手:女性が初対面の男性に対して重視するのは、実は“オシャレかどうか”よりも“清潔感があるか”。
たしかに会社帰りの格好では、ふだんの清潔感まではわかりません。スーツ補正で、実際よりかっこよく見えているだけかもしれませんし(笑)。
ヨツモト先生:それと、土日に会いたいのは昼間の時間帯がいいから、という理由も大きいと思うよ。
初デートの理想の時間帯を聞くと、「お昼時~午後」と答えた人が男性で61.0%、女性で68.0%と、いずれも圧倒的なんだ。
ニシイ助手:平日の夜だとレストランでディナーをするくらいしか選択肢がないですからね。初対面でがっつり向き合って食事をするのは、ちょっと重いのかも。
ヨツモト先生:映画やイベントだと、終わって食事や一杯となると、時間もかなり遅くなってしまう。万が一、相手がエッチ目的の男だったらと考えると、女性にとって夜は怖いんだろうね。
ニシイ助手:その点、休日の昼間ならまずはカフェで軽くお茶だけ、という気持ちで会えますね。会ってみて相手のことを気に入ったら夕食も一緒に行けばいいし、ダメだったらそこでお別れすればいいんですから。
ヨツモト先生:とくに女性の場合、相手が期待と違ったときのリスクを考えると、“帰れる”という逃げ道が選択肢として用意されている安心感は大事なんじゃないかな。
ニシイ助手:実際、初めて会う場所の希望を自由記述で答えてもらった結果を見ると、駅前広場やショッピングモール、ホテルのラウンジや駅近くのカフェなどが多いですね。
ヨツモト先生:「なるべく人通りの多い場所」「2人きりにならない場所」というのを、はっきり条件に挙げている人が多くて驚いたよ。
ニシイ助手:男性にたとえやましい気持ちがなくても、女性にとって“知らない男性と初めて2人で会う”のは、すごく不安で勇気が要ることなんです。
ヨツモト先生:その辺りを気遣ったデートプランや待ち合わせを提案してあげると、男性はポイントアップかもしれないね。
ニシイ助手:レストランやカフェを事前にリサーチして予約しておくことすら、若い世代だと人によっては「重い」と感じさせてしまうかも。
初対面なら、本当にスタバ程度の場所でいいと思いますよ。意気投合したら、そこであらためて2回目のデートの約束をすればいいんですから。
ヨツモト先生:もちろん、前回の例に挙げたように、メールで仲が深まるきっかけが食事の話題だったのなら、初デートで話題のレストランに誘うのはアリ。
共通の話題から映画やスポーツ観戦といったイベントに行くのもいいだろうし、そこは臨機応変にね。