ずぶずぶの“癒し”を求めて浮気する男の心理
家入:ブログに、お互いの歯を磨き合っている友人夫婦の話を書きましたけど、他にも服を脱がせてあげたり、赤ちゃんのお世話をするようなスキンシップをしている夫婦って、実は隠れてけっこういるみたいなんです(笑)。
そういうコミュニケーションをしている夫婦は円満だし、たいていちゃんとセックスもしてるんですよ。
福田:それは“なごみ系”にうまくシフトできた例でしょうね。ただ、“支配的”に満たせなくなった性欲を、外で浮気することで満たす男性が多いのも現状じゃないですか。
家入:男の人の浮気には、“刺激”を求めてするパターンと“癒し”を求めてするパターンがあると思っていて。
私、キャバクラに行ってみて、男の人はこんなに甘やかされても平気なんだってびっくりしたんですよ。
福田:「底なしで、骨抜きの半端ない甘やかし状態」とブログに書かれていたやつですね。
家入:それだけ、ずぶずぶに甘えさせてくれる“癒し”を求めている男性は多いんだなと思いました。
逆に、アラフォー以降のミッドライフ・クライシス(中年期になって今までの生き方に迷いはじめること)に陥った男性は、“刺激”を求めて浮気に走る傾向にあると思います。
福田:でも、“癒し”を求めてキャバ嬢に入れ込んだ男も、たいていその先にセックスを求めるようになって身を持ち崩すんですよね。
異性に求めるパートナーシップと性欲との区別が、男は基本的についてないんじゃないかと思って。
家入:どうしてもそういうセックスがしたくて、夫婦間でそれが満たせないなら、お互い合意の上でそこだけ“外注”するっていう解決手段も仕方ないかな、とは思うんです。
でも、それって問題が起きてから、やむを得ずそういう境地に至ったっていうケースがほとんど。必ずどちらかが傷付く時期があるんだよね。
福田:男の方が、「家庭を守るために“外注”するんだ」という言い訳を使いますよね。割り切ろうと思っても、私たちが“愛情とセックスを切り離せていない”という現実をどうするかって問題があるんですよね……。