質問と「W・M・C」
- アル
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いろいろ質問したのは、Aさんの本心を探りたかったから。Aさんの悩みの根っこにあるのは、罪悪感じゃないかな?
自分のキャリアに付き合わせて、おまけに浮気もしていて「彼に申し訳ないから、別れるべきじゃないか」っていう。
- A
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ああ、それはすごーーーーくありますね。友達に「これ以上、彼を振り回すのは悪い」と言われた時も「本当にそうだな」って。
- アル
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自分の罪悪感を手放すために、彼を手放してもいいの?
- A
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うーん……。あと「本当に可能なのか?」という不安もあって。彼も家を買ったり職場で昇進したりして、「ジュネーブに一緒に来てよ」と言った時、本当に来れるのか?っていう。
- アル
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それは彼に聞くことだよね。
- A
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おっしゃる通り(笑)。そこは話し合わないとダメなんですけど。もし彼が「ジュネーブに行くのは無理」と言った時に、どうするかですよね…。
- アル
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もう「セフレ問題」は関係ないよね(笑)
- A
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たしかに(笑)
- アル
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「そもそもの問題設定が間違ってる」ことってすごく多いのよ。まずはそこを整理して考えた方がいい。
もし「遠恋じゃなければ浮気してないか?」の質問に「してると思う」と答えたなら「安定も欲しいけど刺激も欲しい」というセフレ問題だよね。でも彼が近くにいればセフレはいらないなら、そこは問題じゃないよね。
- A
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ですね…。アルさんに質問されて、改めて「私が手放したくないのはセフレよりもパートナーだ」と気づきました。
- アル
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こういうのって、他人から「そんな最高のパートナーを手放しちゃダメだよ!」と言われるんじゃなく、自分で気づくことが大事なんだよね。答えは自分の中にあるから。
- A
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答えは自分の中にある、ほんとその通りですよね。
- アル
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「自分の中の答え」を見つけるには、 自分にインタビューするつもりで、いろいろ質問してみるといいよ。それで「なんで?なんで?」と深掘りしていけば、だんだんハッキリしてくる。
あと思考を整理するコツは「WANT・MUST・CAN」に分類すること。「~したい」「~すべき」「~できる」をそれぞれ書き出してみよう。
- A
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ああ、なるほど…それはやらなきゃダメですね。
- アル
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今のAさんは「彼と50年暮らしたい」「彼とは別れるべき」「彼と一緒に住めるの?」とかがごちゃごちゃになって、整理できてないんだと思う。
あと私が話してる感じだと、Aさんは「~すべき」のMUSTが強くて「~したい」のWANTが見えにくいんじゃないかな。
- A
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ああ、それは性格的にそうです。「~すべき」を優先するクセがあるんですよ。
- アル
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そういう人って義務をきっちり果たすから、仕事ができるのよねえ。
- A
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マジですか(笑)
- アル
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ただ「完璧にやらなければ」と頑張るから、ストレスもすごい。
- A
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はい(笑)。ストレスがすごくて、ビッチ化している現状です。