女の人生の分かれ道
ぱぷ:あと、新刊『オクテ女子~』でも“女子校マインド”について書かれてますが、私も自主自立系の女子校だったので、男を立てろとか言われても「ん?ちょっと何言ってるかわからないぞ?」って。
アル:ハイスペ男に偉そうにされたら、脊髄反射で殺しそうになるよね。
ぱぷ:なりますね(笑)
アル:鍋パーティーとかで男は飲んでて女だけ働いてると「親戚の法事かよ!」と思う。でも、それを普通に受け入れられる女性もいるよね。
ぱぷ:いますね。
ただ、時代は変わってるのに「女はこうじゃなきゃいけない」と思わされてる女子は非常に多いなと。
VERY妻みたいなルートも、私の母親の時代は「ルート」として確立されていたわけですよね。
女の子は四大に行かなくていい、短大に行って、コネで会社に入って、寿退社して専業主婦になることが「幸せ」として成り立っていた。
でも、そこから時代も変わって、生き方も多様化している。
アル:股裂き状態のツラさがあるよね。
女子校の同級生は研究者になった子が多いんだけど、中東の砂漠に調査に行って、そのへんに生えてる草を食べてるみたいな(笑)。
大変だけど、すごく楽しそうなのよ。
仕事も趣味も充実していて。
一方、付属の女子大に進んで、コネで一流企業に入社して寿退社した子達がくすぶってるのを見るのね。
「せっかく勉強して留学までしたのに、子育てしかしてない自分」みたいな。
ぱぷ:同窓会などで再会すると特に比べてしまうんでしょうね。
アル:同級生に商社マンと結婚した二児の母がいるんだけど、その子のお母さんが研究職の子のお母さんに電話して「あなたの娘さんと会うとうちの娘が落ち込むから、会わせないで」と言ったらしい。
ぱぷ:ひえ~~!
アル:その子も元キラキラ女子だったけど、もう四十(しじゅう)だよ?四十にもなって吹っ切れてなくて、しかもその不満を親に言って、親が親に言うってさ。
世間からは「勝ち組」と呼ばれて、周りからは幸せそうに見られるけど、本人は満たされてないんだと思った。
ぱぷ:本人が心底キラキラしたVERY妻でいるのが幸せならそれでいいし、どうぞお好きにと思いますけど。
アル:自宅でフラワーアレンジメントの教室したらええやんか。
ぱぷ:テーブルコーディネイトの教室とか。
アル:それで『VERY』から取材がきたら、人生の絶頂だよね(笑)