面接では人間なんて全然わからない

アル: 合コンや婚活パーティーは第一印象が決め手になるから、アピールが苦手な男子は不利ですよね。
そういう男子の中に「人間性のいい人」がいて、マッチングする可能性は高いと思うんですけど。

S: その通り。
採用も同じで、面接では人間なんて全然わからない。みんなアピールしようと構えてくるから。
だから僕らの古巣の会社は「素の状態で会う」のを重視していた。それがマッチングの精度を高める唯一の方法だから。

 たとえばシンポジウムの後の懇親会で、学生と就職とは関係のない話をするとか。
面接なんて騙し合いだからさ、合コンや婚活パーティーと同じで。

アル: 結婚のキッカケは「職場恋愛」「学生時代の繋がり」が多いんだけど、それもお互い素の姿を見ているからですよね。
だから婚活以外の場所、サークルやボランティア等で徐々に人間性がわかる方がマッチングの精度は高いと思う。
ただ、そういう場に結婚を望む独身男子がいるとは限らないから。

S: 婚活の方が「結婚目的」で絞れるもんね。

アル: そういう意味で「オタク婚活」はオススメなんです。
オタク婚活パーティーを取材したことがあるんだけど、一般のパーティーよりも成立率が2倍も高いんですよ。

 …というのも自己アピールするんじゃなく、好きな作品について語り合うから。「へー銀魂好きなんですか!」みたいな。その方が素の人間性が見えますよね。

S: 確かに。それにアピール下手な男女も会話が盛り上がるだろうし。

アル: あと今の若い子ってオフ会とかだと「連絡先も聞いちゃダメなんじゃ?」と遠慮するんですよ。過剰に空気を読むというか。
婚活だとシステムができていて、お膳立てしてもらえるから。

S: 難しいなあ! お互いに遠慮していたら、恋愛に発展しないもんね。