キャパ嬢の仕事は「やらせそうでやらせずに、いかに金を使わせるか」

藤沢:だって、普通にお客さんとして行ったら、それは基本的にビジネスだから、「やらせそうでやらせずに、いかに金を使わせるか」という仕事をするんですよ、キャバ嬢は。だからそういうモードで接するから、いかにスペックが高い男が来たとしても、むしろ、なるべくやらせないように、やらせないように行くんですよ。
そういうキャバ嬢は、客として来てる金持ちとかイケメンの男は落とせないのに、仕事が終わったあとにクラブでパーッと遊んだりしてて、ふつうにナンパされたら、その日のうちに大したことないろくでもない男とセックスしたりしてるんですよ。
だから、キャバ嬢には、裏口から入らないといけないんですよ。

長谷川:ぬを~! そっちかあぁー(愕然)!
これは無料では公開するのはもったいない話ですよ!

藤沢:あの人たちは、キャバクラではいかにセックスしないか、という仕事をしてるから、逆にそのフラストレーションを他のところで晴らすために、いきなり簡単にセックスしたりするんですよ。

長谷川:なるほど。これは目が覚めてるサラリーマン、ものすごい多いですね。
なんであなたは100万円使ったんですかって人が山ほどいるわけですから。

藤沢:あの人たちは、お店ではセックスしないことが仕事になっちゃってるから、ふつうにクラブとか友だち同士のバーベキューとかで、たまたま意気投合したしょっぼいろくでもない男とパッと寝たりするんです。

長谷川:それね~、多分おじさん方が聞いたらイライラする話なんです。
「俺は一体なんのために今まで…!」って思ってると思うんです。
そうか、裏口ですね。世のおじさまたちが、カルティエの時計とかプレゼントしたりしてるおじさまたちが泣き叫びそうですけど。

藤沢:あのね、カルティエの時計をプレゼントしたりするのは、恋愛工学的には最悪。

長谷川:え! ダメなんですか?
めっちゃ、がんばってるおじさま、すごいたくさんいると思いますよ?

換金性の高い物は相手に逃げるインセンティブを与えてしまう

藤沢:僕は、セックスする前に、高いプレゼントとかしないほうがいいと思ってるんだけど、経済力を示すために、あえてするなら、役に立たない物をプレゼントしなきゃいけないんですよ。

長谷川:どういうことですか? 役に立つものをプレゼントしたほうが喜ばれるんじゃないですか?

藤沢:バカみたいに高いレストランとか、そういうのでお金を使って、僕ともし付き合うことになったら、ちゃんとサポートできる経済力を持ってる男だっていうのを示すのはいいんだけど、時計とかそういう換金性の高い物は絶対にプレゼントしちゃいけないんですよ。

長谷川:換金性(ガーン)!?いま胸をえぐられたおじさまたちがかなりいますよ。

藤沢:ゲーム理論でちゃんと数学的に証明されてるんだけど(第75号 最新のゲーム理論に基づくプレゼント戦略のガイドライン)、セックスする前に換金できる物をあげると、女のほうに、そのまま逃げるインセンティブが出てきちゃうから、持ち逃げする女を引きつけちゃうんですよ。
恋愛工学の専門用語で、Gold Digger(金鉱掘り)って呼ばれてますけど。そういう女は。

長谷川:Gold Digger(笑)。

藤沢:だって、生物学的には、プレゼントには、僕は子育てには協力する良き父親になるし、その経済力があるってことを女に示せればいいわけだから、それはある程度高価なものならなんでもいい。
一方で、女にセックスさせずに持ち逃げするインセンティブは与えたくない。
だから、少なくともセックスする前(プレ・セックス・ピリオド)に贈るプレゼントは、役に立つもの、換金できるものはダメなんですよ。

長谷川:換金前提で話がいってるのがスゴイですね。

藤沢:カルティエの時計とか、質屋に持ってったら売れるようなものはダメなの。

長谷川:一撃ですね(笑)。そこそこの値段になりますもんね。
プレゼントはダメですか。

藤沢:プレゼントは、したいならしてもいいと思うけど、するんなら換金できないもの、役に立たないもの。
これは恋愛工学では絶対的な鉄則。