トランクスからチラチラ見えるアレは頭悪そう!

安彦: 大泉さんはどんな人がお好きですか?

大泉: ボンクラが好きですね。イケメンは苦手。

安彦: あっ、わたしもイケメンは苦手です。イケメンってなんか、引き出しがあんまりなさそうで。

大泉: わかります。ペットショップで犬を飼う気になれないのと一緒ですよね。可哀想な犬を拾ってきたいというか、野良猫に餌付けしたいというか……。

安彦: わたしもペットショップでは動物買いたくないですね。小型犬とか興味ない。
高田馬場に住んでいるんですが、馬場ってボンクラというか……こういうことを言うのってどうかと思うんですが、童貞っぽいのが多いんです。だから芋好きの女にはメッカ。

大泉: 芋はいいけど、チェックのトランクスだけはすごい嫌です。

安彦: くしゃくしゃってした、『男おいどん』みたいなやつ?

大泉: そうです。あれは本当に嫌。トランクスだったらむしろブリーフのほうがいい。ベストはブリーフですが。

安彦: わたしの友達のオカマは、くしゃくしゃってしたやつがいいって言ってますけどね。ボンクラっぽいからって。

大泉: なんかこう、家でパンツ一丁の時に、トランクスだと横からちらっとタマが覗いたりするじゃないですか。あれが嫌なんです。見えてるのに、まるで気が付いてないのが、頭が悪そうに見えて。おいなりさんは隠しておいて欲しい。

安彦: ボンクラでも、最近の若い子はボクサーブリーフ履いてるイメージがありますけどね。
でも、うちの旦那は、男おいどんパンツ。うちに友達のオカマが遊びにきた時に、「旦那さん、すっごいいいパンツ履いてる、理想的なパンツ!」って言ってました(笑)。

大泉: 旦那さんとはどこで知り合ったんですか。やっぱり馬場?

安彦: いや……でも、確かにずっと馬場に住んではいましたね(笑)。
そういや、この間会ったライターの女の子から聞いた話なんですが、友達に頼まれて、代理店の男との合コンをセッティングしてあげたらしいんです。そうしたら、女たちの気合いがとにかくすごい。その日のために「断食道場に行ってきた」とか(笑)。で、結婚したくて仕方なくってがつがつしてるってわかりすぎるっていうか、男がジャケットを脱いだら、「どこの?」ってすごい目でタグチェックしたり。

飽食の時代だからこそ雑食であれ!

大泉: 男の価値を見測っているわけですね。

安彦: そう。で、その中の一組が、見事デートまでは行ったらしいんですが、男のほうから報告受けたら「食うか食われるか」みたいだったって。『結婚する』か『しないか』の二択しかないっていう気迫で、ナイフ突きつけられてるみたいな気分だったらしい。

大泉: お友達から始める余裕なんてない、と。でも、富が集中してる問題っていうのもあって。合コンに行っても、顔がよくって雰囲気もよくって、いいなって思うような人はひとりくらいしかいないから、みんながそこにわっと集中しちゃう。

安彦: 怖い(笑)。芋はお呼びじゃないんですね。

大泉: 芋にターゲットを移すと、もう、いくらでも選び放題なんですけどね。

安彦: 芋のが、いい生殖活動してくれますよ。友達のホモは「芋の方が、男として育てるのが楽しいじゃない」って言ってますけど、そういう楽しみもあるし。
わたし、芋好きのせいか、何気に彼氏がいなかった期間ってあんまりないんですよね。

大泉: 常に誰かしらいるタイプですか?

安彦: そうそう。とりあえず何か食ってた。わたしの友達で彼氏がいない子は『これじゃないとダメ』な子が多い。
「細身でパーカーが似合う子じゃないと嫌」とか、とにかく細かい。雑食になったほうがいいよって思うんですけどね。

大泉: 美味しいものしか食べたくない派の女、多いですね。飽食の時代だからグルメなのかな。とりあえず腹含ませとけ、はない。

安彦: 落ちてるものはとりあえず食っとけばいいのに、って思いますけどね。
お腹壊したって、死にはしないんだから。

【つづく】
次回は『男の甲斐性と、結婚してからも恋愛をする方法』をお送りします。お楽しみに!

安彦麻理絵
1969年生まれ・双子座のB型。『これがオンナのケモノ道』(太田出版)、『おんなのこの正体』(ベストセラーズ)など、女の生態を描いた作品多数。42歳で第4子を出産した、2男2女の母。酒をこよなく愛する。

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『オンナノコウフクロン』
著者:安彦麻理絵
発行:イースト・プレス

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