ラジオやテレビ、コラムニストとして活躍し、ブログ「ジェーン・スーは日本人です。」で話題のジェーン・スーさんにチャット相談室。
先週に引き続き、相談者さんは、今まで男性とお付き合いしたことがないという悩みを持つ、山口さん(29歳、会社員)です。
彼氏を作ろうとする前に、自分に向き合う時間をつくる
ジェーン・スー: 華子さん、女性性を解放するためにフラメンコを習えとかそういうんじゃなくてね。少しだけ自分自身に向き合う時間を作ったほうがいいと思います。
彼氏を作ろうとするんじゃなくて。
山口さん: おおお……。向き合うのがつらいって知っているから、つい自己分析しないようにしてしまっている現状です。
やっぱり向き合わないとですか……。
ジェーン・スー: 女性性を背負えない理由、思い当たる節ありますか?
山口さん: うーーーーーーーーーん。
なぜか、性の対象として見られること事態が昔から苦手でしたね。
なんででしょう……うーーーん?
ジェーン・スー: そこちょっと考えてみましょうよ。
体のコンプレックスか、家族のことか、もしかしたら誰かに言われた何気ない一言か。
時間かけてもらっていいので考えてみてください。
山口さん: 体はコンプレックスあるかもです。
あの、わたくしごとなんですけど、モテないくせに胸がでかいんですよ。
ジェーン・スー: ほうほう。
山口さん: なので、そういうところだけピックアップされて、
おええええええええええええ って……。
ジェーン・スー: 落ちついてwww
山口さん: すみませんww
ジェーン・スー: “そういうところだけピックアップ”というと?
山口さん: 普段は女の子として扱ってもらうようなことは全くないのに「乳でけえなーーー!」
と言われたり、じろじろみられると、余計にすべてが嫌になるというか。
そうは言っても、もう私も大人なので、だいぶ慣れたし、全く女として見られないのもどうなの? っていう、せめぎ合い……。
ジェーン・スー: 正直なところ、女として見られたい? 見られたくない?
山口さん: 今は見られたいですかねえ。
女としての価値を見いだされないで、このまま生きていくのは辛そうかなと。
ジェーン・スー: 見いだされないというより、見いだせさせないようにしてるって感じはしますけれども…。
山口さん: 長年の、慣れがそれを染み出させちゃってるみたいで。
ジェーン・スー: 確かに習慣は恐ろしいですよね。
自分のなかに少しでも女性としての魅力を他者に認めてもらいたいという気持ちがあるならば、
残念ながら、自分から女性であることを表明していかなくちゃいけないんですよ。
山口さん: 全くおっしゃるとおりです。
ジェーン・スー:ずっと女性性を背負わないで生きていくという方法もあると思いますし、
どちらが幸せかということではないとは思うのですが。
華子さんがどうしたいかの気持ちの仕分けをちゃんとしないと、どっちかも決められないと思うんですよ。
山口さん: なるほど……。
ジェーン・スー: 本当は自分はどう考えているんだろう、と考える。気持ちの棚卸と仕分けを。
山口さん: わーーーーー、フタしてたエリア……
ジェーン・スー: そうそう。ガンガン外していきましょう、フタ。超楽しいよ。
山口さん: つらい……。
ジェーン・スー: 楽しいですよー ドラマチックルネッサンス!
山口さん: 文明開化ですか…。
ジェーン・スー: 音がバリバリしますね。
華子さんは、頭の回転早いし、男の人はそれも脅威でしょうけど、それでもとても楽しく過ごせる男性というのは必ずいますから安心してください。
ただ、華子さんの気持ちの棚卸と仕分けをしない限り、合コン行っても目隠ししたまま鉄砲撃ってるようなもんです。
山口さん: wwwwwwwww 心当たりありすぎて。
ジェーン・スー: ゆるふわ女子ばかりが好きな男ばかりではないですよ。全然大丈夫ですよ。