「ただ、尽くす」のは、誤った恋愛のアプローチ
恋愛の表面的なところばかりを見てしまう子供おばさんは、相手にアプローチするときも、「尽くす」ことで気を惹こうとします。
もちろん、自分の身の回りの世話をしてくれ、あらゆる欲を満たしてくれる女性がいたら、男性は嬉しいものです。ただ、その段階では、相手にとってあなたは、「便利か(都合が良いか)」「便利ではないか(都合が悪いか)」に過ぎません。
相手を本当に惚れさせたいときは、最終的には、あなたそのものの魅力(=人間力)が大事なのです。
ただ、尽くせばいいというものではありません!
本当の優しさを分かっていますか?
“都合の良い女”状態になって、被害者意識を持つ女性は少なくありません。
でも、逆を言えば、自分が相手を「女性を都合よく扱ってしまう男性」にしてしまってもいるのです。あなたがいるからこそ、彼はどんどんわがままがエスカレートすることだってあるのです。
愛するというのは、「ありのままの相手を受け止めつつ、相手の成長を願うこと」です。
しかし、それを勘違いして、ただ、ただ受け止めてしまう人もいます。相手がどんなにわがままを言っても、ただ、ただ、言うことを聞いてしまうのです。
でも、それは、愛でも、優しさでもありません。それは、ダダをこねる子供に、ただ、ただおもちゃを与え続ける、ダメ親と同じです。相手が間違った方向に進んでいるときは、きちんと注意することこそが、本当の愛情です。
もしそれができないのだとしたら、そこにあるのは愛情ではなく、単に「相手に嫌われたくないから」に過ぎません。
人に嫌われたくない、人に好かれたいからという理由でする「尽くす行為」は、優しさとは“別物”なのです。
本当の優しさは、「心の強さ」から
本当の優しさは、“心の強さ”がないとできません。
大人女子は、本当に深く関わろうとする相手には、きちんと苦言を言います。
自分の都合抜きに、それが相手にとって必要な言葉であれば、嫌われるのを覚悟で言うこともあります。それが、長い目で見たときの、相手への本当の優しさだと思うからです。
ただ、もちろん、それが誰にでも伝わるわけではありません。
表面的な部分でしか恋愛をとらえられない人は、「うるさいな」と思ったり、「自分は相手に嫌われたんだ」と勘違いして離れていくこともあるでしょう。
でも逆に、相手の本当の優しさに気付く人は、「自分のために言ってくれているんだ」と感謝することができます。だからこそ、本当の優しさに気付ける人とは、絆を深めることができるのです。
一番始めに、「濃くて深い恋愛は、人生において価値がある」と書きましたが、結局、深くて濃い恋愛は1人ではできません。自分だけではなく、相手も同じように、上っ面だけで物事をとらえず本質を見ようとする人ではないと、関係は築けないのです。
「本当の優しさに対する反応」は、ある意味、濃くて深い恋愛を出来る人か否かの“リトマス試験紙”になることもあるのです。