「相手に疑いをかけることによって、相手の行動を抑制したい」
その気持ちがデートDVへ

デートDVをしてしまう人は、本当に恋人を信用していないのかどうかは分からないですが、「相手に疑いをかけることによって、相手の行動を抑制したい」という気持ちが少なからずあるように感じます。

「いい男いないかって物色してたんだろ」と言われれば、そう思われないように他の誰にも目線を向けないようにしよう。
疑われないように誰とも関わらないようにしようと思ってしまうでしょう。

「いつか裏切るような女だ」と言われれば、絶対裏切らないようにして信用してもらおう!とがんばってしまうでしょう。

「いつも帰りが遅かったのか」と言われれば、こうやって疑われないように外出する日を減らそうと自粛してしまう人も多いでしょう。

「お前みたいな女は将来…で失敗する」と言われれば、今付き合っているその彼がそう思わないようにと彼の前で必死になるでしょう。

こうやって、どこまで抑制しようと思って言っているのかは分かりませんが、これらの言葉によって、行動が変わってきてしまうというのが、デートDVにあたる部分だと思います。実際に束縛されることももちろんイヤですが、人として信用してもらえないことで結果的に行動が制限されてしまい、信用してもらうために自分の行動範囲を自分で狭めていってしまうのは、恋愛をしていて、「楽しい」とか「幸せ」である状態ではないように思います。

「恋人をカゴの中に閉じ込めておく」というような感覚ではなく、人と人として信頼し合える関係であってほしいですね。恋人が活躍したり成功したりして、どちらかに嬉しいことがあったら、それを一緒に喜び、楽しそうな恋人を見守る、そんな関係を皆さんには築いていってほしいとて思っています。

何もかもが完璧な恋人との関係なんてありませんが、よくない関係というのはあると思います。
このよくない関係を見直し、いい関係へと変えていくことも自分が幸せになるためにとても大切なことだと思います。

次回は『何でもお前が悪いと言われる』について書いていこうと思います。
皆さん、楽しく幸せな恋愛をしてくださいね。

Text/荻尚子