自分に自信がないからこそ
彼の言葉をそのまま信じてしまう

まず、前回も書いた「私が悪い」「私が彼を怒らせる」という感覚です。
普段は優しい彼がこんなに怒るほど私は彼を怒らせてしまったんだという気持ちを持たされることが一番大きな理由です。

そして、自分に自信を持てない女性がデートDVに遭いやすいという面もありますし、 日々否定され続けることによって自信が持てなくなってくるという場合もあり 自信が持てない女性は、このような人格否定をされても、どこかで

「私だから仕方が無い」
「言われて当然だし」
「私なんてこんなもんだ」

などと受け入れてしまうこともあります。

デートDVなどに多い『暴言』や『人格否定』は前回も言霊という言葉を使って 説明しましたが、人の心に大きく影響を与えます。
最初は、なんでこんなことを言われなくちゃいけないの? と疑問を感じていた女性も 言われているうちに、信じてしまうという怖い面もあるのですが、更に怖いのが次に書くことです。

自分の欠点や育ちから人格を否定されると
彼の言っていることは正当化される

デートDVの人の使う『人格否定』には、自分の欠点や育ちなどに当てはまることも含まれている場合があります。

例えば両親が離婚されている人に対して、

「片親だからそんな奴にしか育たないよな。俺が教育しなおしてやる」
(ヒドイですよね。こんなこと言われたら本当に傷つきます!)

など、何度も言いますが、こんなことを言う方が間違っているのですが、でももし片親ということが事実だとすると、そこが自分の中でクローズアップされて、自分も気にしていることとリンクして更に大きく自分の心に響いてしまいます。

 
そして、この人の言っていることは正しいというイメージが脳内にインプットされていってしまう。
こうなってしまうと、デートDVの人の人格否定がヒドイという気持ちも持ちつつも、「自分の悪い所を指摘してくれる人なんだ」「我慢して言うことを聞かないと私は良くなれない」こう思っていってしまうことが、デートDVでとても怖いことです。