恋愛はめんどくさい人間関係の頂点に君臨しているのに、好き好んでやるのが甚だ疑問だ

世間一般の恋愛観とのズレ

by freestocks

珍しく恋愛の話をしようと思います。

自分にまともな恋愛経験が少ないからなのか、幼少期からずっと他人の恋愛の話に同調できなかったからなのか、ラブストーリーに感動する人たちの心境が理解できないからなのか。一体何が原因なのかはわからないけれど、世間一般の恋愛観を見聞きしていると、いつも「私ってズレているんだな」と実感する。

先日も、友人と世間一般の恋愛観とのズレの話になったのだが、自分の恋人に異性の友達がいることを極端に嫌がる人っているじゃないですか。「サシ飲みは浮気!」「女の人の参加している飲み会に行くたびに不安になる」というのが私の観測のなかでよく聞く考え方だが、私と友人は真逆の価値観を持っていて、異性の友達がいないと割と不審に思うタイプだった。

世の中の半分が異性なのに、性別で切り分けて人間関係を構築するって怖くないですか?仮に恋人に異性の友人がまったくいないとして、それは今まで出会った異性を恋愛対象として見るか?見ないか?の2つの軸で判断するから、異性の友人がまったくいないんですよね?きっと。

つまり、新しく出会う異性に対して恋愛対象か?否か?という観点でしか見ておらず、その中間が存在していないのが私には怖く感じる。だって今後付き合いを続けていくなかで、新しい異性に出会う機会なんていくらでもあるのに、「恋愛対象か?そうじゃないか?」の2軸で判断することに不安を感じないのだろうか。

「この人のことをもっと知りたい」「一緒にいて楽しいな」「もっと話してみたいな」という気持ちはたしかに恋愛感情に似たものではあるかもしれない。けれど、その気持ちをいくらでも友情に変換してお互いにひとりの友人として敬意を払うことができるはずなのに、恋愛という視点でしか異性を見ない人が私は怖い。

恋愛をする上で相手の気持ちについても考慮しなければならないはずなのに、自分の気持ちだけを優先している気がして、全然意味がわからない。まあ、私も私で友だちの性別って気にしたことないし、「男女の友情は成立するか?」のように人によるとしか言いようがないのだと思うけれど、自分と世界の見え方が違っている気がする。

サシ飲みがあまり気にならないのは、私自身が普通に恋愛的な意味で好きでもなんでもない男友達と当たり前のようにサシ飲みをするからかもしれない。だって酒は飲みたいじゃん!だからサシ飲みも特に意味があるわけではない。共通の知り合いがいないか、なんとなく習慣化しているか、2人でしか通じない話があるかのどれかである。

「え~でも相手がどう思っているかわからないし」と言われたこともあるのだが、それも大した問題ではない気がする。だって私が恋愛感情を持っていないし、その事実は変わりようがない。その気持ちを理解してくれている人しか、周りに残っていないだけなのかも。

いや~でも相手が私に恋愛感情を持っているだなんてまったく感じたことないんだよな。一緒に酒飲んだくらいで人のこと好きになるか……?ならなくない?毎週のように飲んでいるとか毎日連絡を取り合っているとかなら話は別かもしれないけれど、別に友達なんだからたまに酒だって飲むじゃん!と思うが、これは世間一般では浮気に当たることもあるらしいので、やっぱりずれているのかもしれない。