わたしのことが好きな同級生男子
わたしは共学の都立高校の出身なんですが、いまだ同級生たちと定期的に会って飲むくらいは親しい関係にあります。女だけでは二ヶ月か三ヶ月に一度くらい集まるし、男性も含めての飲み会も年に一回か二回くらいはある。改めて考えると、だいぶ親しいですが、先日も忘年会と称して、女3人、男3人で飲む機会がありました。
ちょっと自慢になるんですが、その中にわたしのことが! 好きな! 男子がいるんです。もちろんもう向こうも結婚しているし、子どもだっているし、わたしだってわきまえているので、誘惑したり、ちょっかい出したりはしないけれど、しかし度々、飲みの席で「昔好きだったし、なんなら今でも好き」というようなことを言ってくる。嬉しくないこともないし、ありがたいとも思うけど、その気がない以上、いつもポーカーフェイスで塩っぽく対応するようにしている。
それを皆が面白がって、「りかのどこが好きなのー?」とかその男子に対して詰めはじめ、するとまた素直に、わたしへの思いを朴訥と語りだすので、「やめて……!」となるわけですが、それを聞いた他の皆の反応は「りかのことが好きって、かなりマニアックだよねぇ」ってニヤニヤ……なんかわたし、さりげなくディスられてないか?ということはさておいて、好きな人に好かれるのはもちろん嬉しいけれど、好きになることはないだろうなぁという人に好かれると、申し訳ないというか、困るというか、手放しでは喜べないこの複雑な感情は何なんでしょう。
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