なぜ男性には「練習」が必要なのか
女性に「生理」という大変さがあるように、男性にも同等の大変さがあります。それは、「なんやかんやでオトコがリードしなければならない」という気負いです。確かに、社会的には「男女平等」が叫ばれていますけれども、プロポーズもセックスも男性が率先するもの……ってイメージがまだ強いかと。
百戦錬磨のモテ男であれば、女性をリードすることなんぞお手の物なのでしょうけど、そうではない男性には「練習」が必要になってくるのです。
例えば女性との会話が不得手な男性が婚活を決意した場合、事前にキャバクラやガールズバーへ赴き、「女性と話すこと」に自分を慣らしたり。そこから婚活でイイ感じの女性と出会えたとしても、年単位でセックスから遠ざかっている場合は、事前にソープランドへ赴き、「女性と触れ合うこと」に自分を慣らしたり。
それらの「慣らし」には、当たり前ですが「カネ」がかかります。キャバクラもガールズバーもソープランドもタダではないので。むしろ娯楽遊興費としては高額なジャンルです。お金の問題は別にしても、プロの女性相手では「練習」として意味が無いって考え方もあるでしょう。そこで、私たちのような素人女性を相手にした「練習」が必要になってくるのです。
業務を超えて親切にしたり、相談事に乗ったり、密にLINEし合ったり……これらは全て「練習」です。おそらく、いや確実に先方は、「ハーッ、何とも思っていない〇〇ちゃんとはこんなにも自然に接することができるのに」「相手が本命となると難しいんだよなぁ」などとシミュレーションを繰り返しているのでしょう。
思わせぶり野郎はどうすればいい?
最後に、「私を練習台にしやがった思わせぶり野郎のトリセツ」ですが、とことん利用させていただきましょう。「そんなにも親切にしていただけるなら」という大義名分の元! 残業を手伝わせてもええじゃないか。「コストコに行きたいが足が無い」とクルマを出してもらってもええじゃないか。IKEAで買った家具の組み立てをお願いしてもええじゃないか。これにてウィンウィン成立ってことで。
Text/菊池美佳子
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