ノンハプバーに人が集まる理由

イケメンは、毎週末通うほどの常連とのこと。何故ハプニングバーではなく、ノンハプバーなのか聞いてみると、

「ハプニングバーって男性の入場料高いし、絶対セックスしてやろうってガツガツしてる人多いじゃないですか。あの感じが苦手なんですよね。ここならみんなでわいわい話せるから、気楽なんです」

わかります。最初から風俗行けよってくらい必死なハプバー単独男性客、いますよね。入場料の元を取ろうとするような人がモテるはずもなく、たいてい朝まで一人でダーツをやり続けることになります。

そういえば、このお店では「今日絶対にやってやる!」とギラギラした人は見当たりませんでした。雰囲気が明るくゆるいので、「今すぐやりたいわけじゃないんだけど、エロい話はしたい」「あわよくばちょっとイチャイチャしたい」という女性にちょうどいいのかも。

また、初めて来店した20代の男性2人組は、

「ハプバーは入るのに勇気いるし、身分証明書出さないといけないのが怖いからこっちに来ました」

と言っていました。

ハプバーに興味津々! という人に「入店時に身分証明書を提示する」と説明した途端、「じゃあいいや」と言い出し、「貴様の性欲はその程度か!」と襟首をつかんだことが過去に何度もあるので、身分証明書の提示のある・なしの違いは、確かに大きいです。身元バレしないというのも、ノンハプバーのいいところ。

さらに、付き合って2ヶ月のカップルは、彼女が他の男とイチャイチャしてるところを眺めながら酒を飲むという貴族の遊びを嗜んでいました。上級者ですね。

ちなみに、お店はホテル街のど真ん中にあるため、途中で抜け出して隣のホテルにしけ込むことが可能です。

ノンハプバーであっても、頑張ればおちんちんチャンスはあるぞ! 気を抜くな!

ちょっとエッチな合コンがしたいなら…

男女問わずいろんな人とお話して、テキーラで乾杯。深夜にはカラオケ大会が始まり、わいわいと楽しく過ごしました。

「その服似合ってますね!」と男性客にチヤホヤされたり、女性同士で乳を揉み合ったり、いつのまにかいなくなってる男女がいたりと、さながら「ちょっとエッチな大合コン会場」といった様子。年甲斐もなくはしゃいでしまいました。

ところで、長身眼鏡のイケメンとはその後どうなったのか。ご想像におまかせしますが、たぶん皆さんのご想像通りです。そっとしておいてください。

夜遊びしたいけど、ハプバーはちょっとハードルが高い。そんな貴女に、明るく安心なノンハプバーをオススメします。

TEXT /藍川じゅん